「演出力と演技力で魅せる作品」アフター・ウェディング 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
演出力と演技力で魅せる作品
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デンマーク発の難病物。
始めは貧困を訴える内容かと思っていたら全く違う内容なので少々面食らった。
主人公と思わしきボランティアを訴える男と、起業家らしき男の妻、2人の視線が交じり合い、それを見つめる夫、最高にサスペンスが盛り上がる仕掛けになっている。
一瞬、フランソラ・トリュフォーの秀作『隣の女』を思わせるが、ここから映画は意外な方向へと転がって行く。
監督の演出力と役者達の確かな演技力で見せる作品で、特に夫役の俳優の演技力には目を見張った。正直を言うと中盤辺りで何度となく罵り合いになるところが、ちょっと観ていて辛いのですが、終盤になって真実が解って来ると「嗚呼、そうだったのか!」と感じて来ます。
その真実が唐突な感じなのと、貧困に関する面が内容とマッチしていないのが気になるところですが…。
(2007年11月3日シネカノン有楽町二丁目/スクリーン2)
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