「骨太の家族ドラマを目指した作品です。」アンダーカヴァー よしさんの映画レビュー(感想・評価)
骨太の家族ドラマを目指した作品です。
悪辣なロシアマフィアに狙われた、警官一家の愛憎を描く物語。
ホアキン・フェニックス、マーク・ウォールバーグ、ロバート・デュヴァルが共演するバイオレンスアクションです。
ただ、バイオレンスとしても、アクションとしても、極めて地味に映ります。
家族愛を中心とした人間模様を描いた「人間ドラマ」として観るべき映画のように思います。
親に反発しアンダーグラウンドで暮らす弟、その弟に羨望と嫉妬を募らせる兄、そして厳しく頑固で・・・でも、温かい父親。
家族の葛藤と愛情を中心に、主人公と恋人アダマの関係や、主人公の恐怖を絡めながら映画は進みます。
ただ、人間ドラマとしても、地味に映ります。ストーリーに当て嵌めれば、もっと葛藤や後悔等の描写が強烈でも良いように思いますが、サラっと流された印象で残念に感じました。
アクションの話に戻りますが、クライマックスはもう少し頑張った方が、映画としては良かったかもしれません。やり過ぎると、映画の雰囲気を壊しかねないので、難しいところではありますが。
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