「花見は、目開き(めあき)だけのもんじゃねぇだす」ふみ子の海 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
花見は、目開き(めあき)だけのもんじゃねぇだす
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映画「ふみ子の海」(近藤明男監督)から。
戦前、貧しさ故に永遠に光を奪われた、全盲の主人公「ふみ子」。
小さい頃から、あんまの師匠・笹山タカ(高橋恵子さん)に弟子入りし、
「おしん」を思い出させる厳しい修行を受けるが、
多くの温かい人々に支えられながら、彼女は成長していく。
そんな心温まる物語であるが、
その根底に、なにくそ・・という彼女の負けん気がある。
それを感じさせてくれた台詞が、
「花見は、目開きだけのもんじゃねぇだす」だった。
健常者の男に「めくらでも花見が出来るのか?」とからかわれ、
どうするのかな?と思っていたら、この言葉を返した。
さらに「私は舌で花見するんだ」と言って、桜を食べてみせる。
その気持ちの強さに、私は感動した。
健常者以上に、人間らしい感覚を持ち合わせていた。
映画のサブタイトルにもこう書いてある。
「ほんとうに大切なものは目に見えない」
う〜ん「星の王子様」と同じフレーズだぁ。(汗)
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