劇場公開日 2008年4月26日

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「お父さんはこう言ったんだ・・・」あの空をおぼえてる なおたんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0お父さんはこう言ったんだ・・・

2008年4月16日

泣ける

悲しい

楽しい

冨樫森監督の前作「天使の卵」は小西真奈美のプロモ的映画な
感じがかなり微妙だった関係で今回の作品は半信半疑でした

映画の最初は幸せな家族の楽しい日常でテンションが高いが
娘が交通事故で亡くなってからは一気にテンションが下がり
それからずーっとローテンションです

娘の死を悲しみながら明日に向かって立ち上がる母(水野美紀)の
演技は良かったですね、母親の気持ちを上手く表現できている

妹を亡くした兄(広田亮平)も言い出せない悩みを抱えながら明るく
振る舞う姿には考え深い物がありました
この映画はこの子が主役と言っても過言ではありませんね

一方どん底からなかなか立ち直れない父(竹野内豊)は見ていて
腹立たしいぐらいダメ親父ぶり(当然演技ですけど)
がんばれよ親父・・・と叫びたくなる、母、息子の気持ちを考えず
一人ふさぎ込んでいる、実際に同じ境遇の父親ってこんなものか?
竹野内豊は良い父親役にはハマっているが、落胆する父親の演技
がまだ若い、もう少し経験を積んで欲しい気もする

淡々と映画は進み、盛り上がりのないまま終わるのかと思ったら
終盤、娘の部屋での息子のひと言で物語が急転、胸が痛くなる
「お父さんはこう言ったんだ・・・」 (続きは劇場で!)

家族という絆はお互いがお互いのことをしっかり見てあげて初めて
成り立つのでは無いでしょうか、冨樫森監督ナイス映画でしたよ!

なおたん