「この終わり方はいかがなものか」バイオハザードIII Casaさんの映画レビュー(感想・評価)
この終わり方はいかがなものか
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ゲーム版をそれなりに意識している部分は相変わらず見受けられるが、「バイオハザード」の魅力は空間が限定された中でのサバイバル劇であるはずで、地球規模まで感染を拡大させてしまった結果、どんどん“らしさ”は薄れていく。
アクションはそれなりに見ごたえはあるかもしれないが、キャラクターに魅力も感じられず(ゲームから名前を拝借しただけのキャラも)。
3部作完結とうたっていながらも、全くケリをつけようとしないラストには愕然。アラスカへ行った一行はどうなったのかも一切触れられず。ヒット作なので、これで完結といわずに、まだまだ続けたいスタジオ側の意向が丸見えで、クリエイターもそれに従属してしまった感がありありと感じられて残念。1作目、2作目はまだ次があるからという意識の下、終わり方はそれぞれで別によかったが、3作目になっても全く煮え切らないこの終わり方はいかがなものだろうか。去り際を見極めず、ずるずるとシリーズを続けてもいいことにはならないと思うが。
一早く試写で拝見したので、日本版エンディングという倖田來未の歌がまだついておらず、オリジナルのままだったのが自分にとっては幸いだった。
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