劇場公開日 2007年9月29日

パーフェクト・ストレンジャーのレビュー・感想・評価

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1.5コピーに偽りありの不出来なミステリー

2007年10月1日

ラスト7分何秒かくらいまで犯人は絶対にわからない―。正直、見る前から犯人がわかっちゃうような設定でコピー自体に興醒めなんだが、実際に想像していた通りに謎解きが進行してさらに脱力。ブルース・ウィリスのセルフパロディ的なジゴロっぷりを笑うくらいしか楽しみが無い。ハル・ベリーも中途半端なお色気披露で、映画を当てる気があるのかどうかもわからない。快作「摩天楼を夢見て」を放ったジェームズ・フォーリー監督に賭ける気持ちで臨んだのかもしれないが、オスカー女優の実績に傷をつけるだけの悲しい結果に終わってしまった。

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josh lemon lyman

3.5ネット社会の闇

2007年9月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

「ラスト7分11秒まで、真犯人は絶対わからない」がキャッチフレーズ。確かに”ラスト7分11秒”まで、真犯人は明らかにされません。サスペンス映画の基本ですね。ドキドキさせながら、引っ張るというのは。

様々な設定が結末への伏線で、その結末を最後の最後まで引っ張るというサスペンスの基本は抑えていますが、うーん、何故だか冗長。はっきりとつまらないという訳でもないのですが、なぜでしょうか? 一つはっきりいえるのが、現代のネット社会の匿名性が秘める危険性がこの映画の下地。まぁ、テーマと言っても良いでしょう。

ブルース・ウィリスと言えば、ハードボイルドの刑事と言うイメージが何故だかありますが、今回の役柄はそれとは全く異なる役柄。って言うか、彼で無ければならない必然性は全く無いですね。広告代理店のプレーボーイ社長という設定には、ちょっとアンマッチ。

一方のハル・ベリーですが、さすがオスカー女優と言いたいところですが、うーん・・・。これも、彼女で無ければならない理由は、あんまり無いですね。

この映画の分かりにくい理由の一つとして、いろんな話が伏線になっていて、一つの出来事が他の出来事に繋がっているというサスペンスの基本が、比較的きちんと守られているものの、それの整理の仕方がイマイチで、見る側に混乱を与えてしまったからではないかと思います。それと、話の伏線の一つ一つに、納得感が欠けますしね。

この映画の話題としては、あのグラウンドゼロに、最初に再建されたビルを使って撮影されたと言うこと。ブルース・ウィリスの会社がそれ。ビルの25Fを借り切って撮影したらしいです。

余り期待して見に行くと、裏切られます。ネット社会の現代が抱える裏の側面を描いた映画と思えば、気が楽かも。

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勝手な評論家