茶々 天涯の貴妃のレビュー・感想・評価
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なんでこんなに力の入った演技なんだろうか
総合45点 ( ストーリー:65点|キャスト:60点|演出:40点|ビジュアル:80点|音楽:65点 )
冒頭からわざとらしい大げさな科白回しや演技のやりかたにひいてしまう。こんなに力を込めていちいち喋るような日常生活を送っていたら疲れて仕方がないし、それは見ているほうも同様に疲れてしらける。とにかくこの作品はこれに尽きるし、これが気にならない人でないと楽しめないのでは。私は駄目でした。
茶々を演じた主演女優の和央ようかは宝塚の男役出身なんだそうで、やけに男っぽいなと思っていたので納得した。茶々は男勝りの気の強い部分があったともいうから、これはこれでいいのかもしれないが、でも茶々を演じたというよりも宝塚そのままという気もする。
セットや衣装が良くて映像は頑張っていた。華やかな大名家の部屋で華やかな衣装に身をまとう姿は美しいし、日本の伝統美が映像の各所に見られた。でも花見の席でトランペットやバイオリンなどの西洋楽器で日本風の音楽を演奏するのは雰囲気が壊れるのでやめてほしかった。そこまでやっているのならば花見の席で演奏される音楽くらい純日本風で貫いてほしい。
まずは歩き方から。(爆)
どの映画評を読んでも、あまりの酷さに失笑。^^;
そうか~確かに私も主演の「和央ようか」に対しては
…?(でも初めてなんだから仕方ないか)でした(爆)。
だけどそもそも、予告からそれは分かっていたのですよ。
宝塚喋りにしか聞こえない台詞回しと男気溢れるその容姿。
彼女をなぜ主役に据えたのかは、私にも謎です^^;
でもその分、脇役は豪華で且つ群を抜いた演技を見せてます。
もともと母親・お市の方から受け継がれた哀しい姉妹の運命、
これが実話か?と思えるくらい波乱万丈(戦国時代ですけど)
の話なので、その悲劇性で最後まで引っ張れる内容です。
時代考証もけっこうメチャクチャですけど(爆)
当時の女たちがどの位大変だったかは通じるんじゃないかな。
和央さんはですねー。
ご本人も仰ってましたけど、とにかく女歩きが出来ない(爆)
着物姿で上品に静々と歩く動作がとにかく変なのです^^;
お相撲さんがのっしのっしと胸を張って歩いちゃってる感じ?
妊娠中の歩き方だけ、それでOKでしたね。
あとは宝塚喋り&演技を抑えるのが大変そうな感じでした。
退団後の(女役)初主演って、きっと皆さん大変なんでしょうね^^;
寺島しのぶ・高島礼子はさすがの演技。語りの富田靖子も良かった。
渡部篤郎もしっかり秀吉化してたし。余貴美子は怖かったけど^^;
周囲がかなりカバーしているので、物語としてちゃんと見えます。
だから私的には、そこまで酷くはなかったかなぁ(爆)
あ、ただね。
和央さんが長女。寺島しのぶが三女。
っていう設定はいかがなものなんでしょうかねぇ。。。
(これは東映!?だと知れば腹立ちも減るかなぁ。ダメ?^^;)
誰が観たい??
製作側は何を考えてこの映画を企画したのだろう?
一般の観客が「和央ようか」を観たいと思ったのだろうか?
元宝塚そのままに、気持ちの悪い台詞回し、全然女性に見えないビジュアル。どれをとってもマイナスイメージしかない。
宝塚ファンならば、絶対に観たい!!と思うかもしれないが、一般の観客には受け入れられないだろう。
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