キャンディのレビュー・感想・評価

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キャンディ

劇場公開日 2007年9月22日
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絶望的なのに美しい...

なんとも不思議な映画です。若くて美しい二人がドラッグに溺れていき、転落していく悲惨なお話。
(尤もダンは、キャンディと出会う前からドラッグに浸かっていたらしい)
しかしながら、物語の暗さとかより、ただただダンとキャンディが美しかった…身体もヤクなしではいられず生活もどんどん堕ちて行き果てには他人のカードを盗んだり。途中薬を断つ努力もするけれど、結局は現実から逃げるためにやめられない。
こうなったのは、一体誰のせいなのか…
若者に薬を教えたであろうキャスパー(ジェフリー・ラッシュ)のせいなのか?
考えるのだけれど、きっと答えは見つからないでしょう。

この作品は、
1.天国、2.地上、3.地獄
と3つの章に別れていてまさにその通りにお話は進んで行きます。
ヒース・レジャーとアビー・コーニッシュの演技力は「すごい!」「素晴らしい」とかそんな月並みな表現では言い表せない感じだった。
脇役のジェフリー・ラッシュとキャンディの父親を演じた俳優さんもいいですね。
特にジェフリー・ラッシュが言うセリフ
「(薬を)やめられる時はやめられない、やめたいと思った時はやめられない」
とても真に迫っていて、納得させられました…まさに本当のことですから。
それとアビー・コーニッシュが実に美しいのです。
横顔が特に非の打ち所がないです。
おそらく、この作品のときが美しさの絶頂期だったと勝手ながら感じました、何度も言ってるけど本当に美しすぎます、アビーちゃん。
そう、一番始めに私が「不思議な映画」と言ったのは、絶望的で悲惨な重い内容なのに作品全体に透明感が漂っているからです。
プールのシーンとキャンディがあまりに美しいからなのでしょうか。
後半のワンシーンで壁いちめんにキャンディが書いた(描いた?)詩が凄く響いて彼女の心の叫びが聞こえてきました。その詩を読むキャンディの声も切なくて…これ、もう一度聴きたい!って思ってたらエンドロールでもう一度流れた時はなんだかジーンときました。
男は…と言うか人間は、優しいだけではダメなんだなーって実感しました。
そうそう気づけば監督さんも俳優陣もみんなオーストラリア人なんですよね。
キャンディというタイトル、ここでは女の子の名前ですが、薬の(ドラッグ)暗喩なのかとも思いました。
原作は、詩人の方が書いたお話らしいですね。
ということは、この映画のダンなのでしょうか。

みかっぴ
みかっぴさん / 2013年9月30日 / PCから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  悲しい 知的
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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絶望の末に見える希望の光

キャンディとダンという二人の男女が深く愛し合いながらも、ドラッグに溺れ徐々に破滅への道を歩むーー

ストーリーそのものはありがちで既視感を覚えた。しかし演出や描き方はうまく、なかなか見応えのある作品。

全てが黄金に輝いて見えた幸せな時期から、すれ違いが生じ、そして全てが崩れ落ちていく過程はよく描かれている。だが、そもそもなぜ二人があれほどまでに愛し合っているのかが描かれておらず、序盤は感情移入できなかった。

主演のヒース・レジャーの演技はさすが。どうしようもないダメ男ながら、キャンディへの愛情を深く瞳に携えたダンを演じていた。またキャンディ役のアビー・コーニッシュも、儚さと脆さと、そこから零れ落ちるキャンディ本来の美しさを見事に表現していた。

ラストはほのかな希望を感じさせると同時にどこかもの悲しさも。個人的には少し意外な展開だったが、救われた思いだった。

2010年3月24日 / フィーチャーフォンから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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二人はもう恋に落ちていた。
だからどんな出会いに導かれたのかが気になる、
それが物語りの理由であるべきだったと。

それともそれもどこかに隠されていたのかも
私にとっては「描きたい絵」を描きたかっただけに見えて、
だからその分、柔らかなひかりがとても優しく、
何も残さないようにふわりと過ぎていくひとつひとつのシーンが
琥珀色の香水のように後姿を残していきました。

二人の間にあった愛のことは、
体温を感じるくらいに伝わってきて、あの昼下がりがほしくなる。
男の人の長い腕や肩幅と、女の人の華奢なウエストや白い肌、
どんなに自堕落で救いようのないほど惨めでも、
その美しさはずっと、画面に溢れてた。

今の私はちょっとおかしいので
ダンがいつショックガンで頭を打ち抜くのかと、
そればかり待っていたのだけど、
最後まで生き延びたのはダンだったから少し驚いた。
でも二人とも生きていてよかった。
死んでしまえば何もない。苦しみのない世界の誘惑は甘く憧れるけど、
誰かと思いあう、その温かさを知っていれば生きていける。
かもしれない。かも。

「堕す」ことへの認識の違い。
でもあんなの悲しすぎる。
悲しみでしか変化していけないなんて残酷。
だけど、誰かと苦しみを共有するのは到底不可能でも、
それを諦めたらもっと寂しい。
どんなときでも、どんなことがあっても、
私の体温は私だけのものになってほしくない。

キャンディきれい。
ヒースレジャーの瞳は深い緑色をしていた。
羽根のように二人は、重力なんて感じなかった。
映画が終わったときにその反動が少し。

くるまやさん
くるまやさんさん / 2009年11月20日 / PCから投稿
  • 評価: 2.5
  • 印象:  悲しい 幸せ
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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目新しさはないが見応えはある

ドラッグに溺れる若い男女の無軌道な青春と、結婚生活が破綻していくまでを描いたラブストーリー。話は陳腐だが、オーストラリアでは高名だという国際的な舞台演出家でもあるニール・アームフィールド監督(日本でいうところの蜷川幸雄といったところ?)の演出が確かで見応えはある。

痛々しく苦々しい登場人物は共感できるものではないが、お互いだけが全てのような恋の始まりから、やがてすれ違いが生じていき、恋が終わっていく(その様子を本作では天国 heaven・地上 earth・地獄 hellの3章に分けて描いている)――その様子は切なく儚い。何かを取り返したいと思っても、もう取り返しがつかないところまで堕ちていく。悲惨な物語だが、ラストにはかすかな希望も感じられる。

主人公のヒース・レジャーや、共演のジェフリー・ラッシュもいいが、何よりもヒースの相手役でタイトルロールを演じたアビー・コーニッシュは、次期ボンドガールとして名前も挙がっているのもうなずける魅力だ。今回はかなり破滅的で汚れな役だが、もっと輝くような役も見てみたい。第2のニコール・キッドマンになれるか?

Casa
Casaさん / 2007年10月11日 / から投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  悲しい
  • 鑑賞方法:-
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