「ジェイソン・ステイサムの日本語講座でご飯3杯はいける映画」ローグ アサシン スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)
ジェイソン・ステイサムの日本語講座でご飯3杯はいける映画
ジェイソン・ステイサムVSジェット・リー、もうこの構図だけで十分楽しめたのは間違いないところなのですが、舞台設定がトンデモ系でしたので、せっかくの2大アクションスターの激突も、珍作としての印象が強く残ってしまったのは少しばかり残念でした。
純粋に楽しめたと言うよりは、何か違う方向で楽しめた映画でしたもんねぇ。
まあ何にしても、ハリウッドが描くザ・おかしな日本には、いろんな意味で驚かされましたよ。
チャイニーズマフィアと日本のヤクザの区別が付きやすいようにわざとこんな風にしたのだろうか、それとも本当にこれが日本だと・・・。
と言うか、そもそもアメリカでチャイニーズマフィアと日本のヤクザが争っているその図式自体がおかしい!
しかもヤクザ街って・・・。
そしてそこに絡むFBI、そのFBIは一体何を取り締まっているのか、見ていて正直途中で分からなくなりましたよ(苦笑)
むちゃくちゃなストーリーに輪をかけておかしかったのが、ジェイソンの日本語もどきでしょうか。
他人に説教しておいて、自分が話す日本語はそれかよと、誰もが突っ込みを入れたくなったことでしょう(日本語の字幕希望)
でも、まあある意味笑わせてはもらいました、何だかんだであれがこの映画で一番印象深かったシーンかも。
そんなジェイソンはFBI捜査官、そして悪役ローグがジェット・リーと言うことで、顔だけ見れば逆の方が嵌るキャストも、あえてこの構図にしてどうなるのか、その対決に期待しましたが、単純に対決の部分だけを切り取ると微妙と言うか、物足りなさが残る2人の対決でしたね。
ただ物語の結末は意外性十分でした、ジェイソン捜査官がそう言えば思いのほか結構ドジってるなとは思いつつ見てましたが、なるほど、いつものジェイソンとは全然違うキャラでしたね。
ジェット・リーのローグに関してはさすがに強引すぎたかな、でもリーの悪役は顔立ちが柔和なだけに、逆に不気味さが引き立って悪くはなかったと思いましたけどね。
対決で言えば、むしろ見所はジェット・リーVSヤクザのボス・石橋凌だったでしょうか。
普通に戦ったらジェット・リー圧勝ですが、日本刀なら石橋凌も負けてない!とは言え、さすがに無理があったか(笑)
ケイン・コスギはザコキャラ扱いで可哀相でしたけど、後半見せ場があって良かったねぇ・・・。
デヴォン青木はサラダ好きキャラ?吹き替え&見せ場なしで、残念なキャラだったなぁ。
まあ全体的にアクション映画としては微妙な仕上がりも、変な日本とジェイソン&リーを見るだけならまあOKな映画だったかと。