「吼える猟犬、逃げる幽霊」ローグ アサシン 平田 一さんの映画レビュー(感想・評価)
吼える猟犬、逃げる幽霊
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黒澤明の『用心棒』とか交ぜてきたなと思っていたら、“ここまであなたが見てきた景色は、ブラフでした”と明かすオチは、「Rogue」(=悪者・詐欺師・悪戯っ子)の名に恥じないぶりで正直退屈はしなかった(それなかったら捻りナシのステイサム無双だからね)。リーの剣技も見所だったし、アクション場面も抜かりなくて、まあ、良いじゃんと感じるところはいくつかあって最高だったよ。ただね…それでも不満点があまりに勝りすぎてないかい?
ステイサムは演技も出来る良い役者だと思ってる(まだ見てないがステイサムを「ハミングバード」の主役に押したの、どうやらデヴィッド・フィンチャーらしい)。ただ前見た『CHAOS カオス』系統の役と何ら変わりなさ過ぎて、リーの真相に驚くと同時に、そっちの真相で拍子抜けした。別の意味でタイプキャスト化?しちゃってる気がして悪循環かも。
ケイン・コスギはまだマシかな?ほとんどモブの部下役だけど、石橋陵に耳切られて、リーに物投げられたりと、見せ場的にはステイサムより意外とオイシイ役でしょ(是非ともまた「銀魂」でネタとして弄られほしい)w
他、特に意見無いわ。ジョン・ローンのボス役も「ラッシュアワー2」と大差ないし、デヴォン青木も感想ナシ。ルイス・ガスマンはホッコリだけ。前半トニー・スコットみたいなカット連打も無感情。“ミュージックビデオ的だね”でいくらでも片づけられる。
まあアクション映画にあんまり深みを求めるの野暮だろうけど、箸にも棒にも引っかからないアクション映画は反応困るね…。
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