「マクラビンよ永遠に」スーパーバッド 三柴ゆよしさんの映画レビュー(感想・評価)
マクラビンよ永遠に
大学進学を控えた三人の非モテ男子が、パーティで意中の女を振り向かせ、あわよくば童貞を捨てるべく酒を求めて彷徨する一夜を描いた物語、とこうあらすじだけを読むと莫迦のような話だが実際に視聴してみるとやはり莫迦としか言いようのない映画である。
特に練られたプロットがあるわけでも、忘れがたいワンシーンがあるわけでもないのだが、とにかく数十秒に一度は下ネタぶちかまして笑いとろうぜ、というなにかこう一種鬼気にも似た執念を感じる。
で、その執念が血肉化したのが、本作がデビュー作となるクリストファー・ミンツ・プラッセ演じるフォーゲル=マクラビンの存在であり、彼はデビュー作(撮影当時17才!当然初となる濡れ場?は母親同伴で撮影されたとか)にして、おそらくは映画史に残るだろう奇蹟的な怪演を披露している。この演技だけでも一見の価値はあるだろう。
コメントする