「厨房に押し入りましょう?」厨房で逢いましょう ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
厨房に押し入りましょう?
名画座で鑑賞。
実は観るまで、ものすごく期待していた作品でした…^^;
って書くと、あとどうくるか想像出来ちゃうでしょうけど、
いやはや、そうきましたか…(汗)という展開に呆然必至!?
冒頭から…ちょっと意味不明な展開といいますか、
登場人物たちの感情形態がよく分からない内容の作品でした。
とくにエデンねぇ…。ここではマドンナとして描かれてますが。
申し訳ないけど最初、彼女が精神薄弱患者かと感じられる位、
彼女の行動や心理がよく理解できなかったのです。
だって普通の主婦が、夜中にシェフの厨房に押し入りますか?
ないだろ普通~?タダで料理の味見をしたうえお皿をペロペロ、
鍋からお玉でガツガツ盗み食いをしたり…あれでどうして
主人公のシェフは、彼女に惹かれるんだ??分からん…(-"-)
まぁ、顔は可愛いですよ、確かに。でもねぇ~。
ダウン症の娘を抱えているので、じゃあそのストレス?とか
あるいは夫婦関係が冷え切っているとか、嫁姑問題とか
そういうのがあるのかと思ったらば、いたって円満だったし(爆)
彼の料理に魅了された主婦は、毎週彼の厨房に通いつめては、
タダで飲み食い、そのおかげで(エロティックキュイジーヌだから)
夫婦仲も円満で(突然の女体盛りには旦那よりも焦ったけど^^;)
子供まで作っちゃう始末。で、肝心のシェフに対しては、
「あなたのおかげで夫婦生活も円満なの~♪」なんて、アンタ、
そんなことしてるといつか刺されるわよーと思って観ていました。
完全に手玉に取られたシェフは「俺は貴方のなんなんだ?」と
くり返しながらも、どうしても彼女を突き放すことができず、
そうこうしているうちに、ついに旦那にもバレてしまい。。。
ハイ、あとはご想像のとおりです。
題名から想像していた、料理を介した純情ロマンスが、
ハラハラと自分の中で崩れ落ちていく…という感じでした^^;
主人公の描き方、彼の演技は悪くないです。同情至極。(爆)
本当にこういう男っていそうな気がするし、これがハリウッドや
日本で作られる映画だったら、彼のラブロマンスが成就するまで
ハッピー&切ないモードで描かれていくんだろうな~と思いつつ。
いや~ちょっと観たことのない目新しい?内容でした。
とってもビターで、ややゲロ甘。もうどう表現していいんだか(汗)。
人間関係の複雑な苦味が、あま~いチョコソースで塗りたくられ、
美味しくなるのか不味くなるのかが、垣間見れる作品でしたね。
ラストも捉えようによっては、まだ続くの?…っていうか^^;
(そういや旦那も入ってたな。「厨房に押し入りましょう」では?)