「こういう映画を観た時、どんな顔すればいいのか、わからないの…」ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)
こういう映画を観た時、どんな顔すればいいのか、わからないの…
社会現象を巻き起こした大人気アニメーション『新世紀エヴァンゲリオン』をリビルドした長編アニメーションの第1作。
汎用人型決戦兵器「エヴァンゲリオン」に乗り込み戦う事となった少年、碇シンジの苦悩と葛藤を描く。
総監督・原作・脚本・画コンテ・デザインワークスを『エヴァンゲリオン』シリーズの生みの親、庵野秀明が担当している。
TVシリーズ・旧劇場版は未見。漫画版は読破済み。
エヴァ弱者のレビューになります。
初心者でもついていけるように、物語の始まりから丁寧にアニメ化。
しかし、新規作画とはいえ、30分アニメの総集編という感じは否めない。
物語を急ぎ足で消化しているので、初心者では各キャラクターの人物設定や世界観を掴みづらい為、結局はファン向けの映画になってしまっている、といった印象。
しかし、エヴァの世界の人間達はどうしてこうもコミュニケーションが取れないのだろう。
突然親父に呼び出されたかと思えば、いきなり訳のわからんロボットに乗って戦うことを強要されるシンジ君。そんなん誰でも困惑するわっ!
理解のある大人的な雰囲気があるミサトさんも、結構無茶苦茶言ってます。
一緒に住んでんだから、もっとシンジ君を労ってやってくれ。
90分にわたり、パワハラを受け続けウジウジしている少年を見続けなければいけない、精神的な余裕を試されるアニメ。
ウジウジするシンジも、単純にムカつくゲンドウも、モーレツ社員なネルフの大人達も、色々と空っぽな綾波レイも、全員好感が持てない。
暗くて意味ありげな言葉や描写が飛び交うという、個人的に好きではないアニメ。
とはいえ、エヴァ以前とエヴァ以後でサブカルの主流が変わったとも言えるほど影響力のある作品。
押さえておきたいけど、今から30分アニメ26話を観るのは正直しんどいという人にはお勧めなのではないでしょうか。
NHKの歴史秘話でも扱うくらいになってました!
序だけしか観てないので、続きも見たくなるような番組でしたが、放送はBS4Kでしかやらない・・・もうちょっと待とうっと・・・