劇場公開日 2007年10月6日

「ブッシュは嫌いですが、何か…?」大統領暗殺 mori2さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5ブッシュは嫌いですが、何か…?

2007年10月4日

怖い

難しい

 もしも、ブッシュ大統領が暗殺されたなら…。この“if”の物語を映画化した本作。ブッシュ大統領、本人が実名で登場。でもこれは“フィクション”ですからね。
 吾輩、個人的にはブッシュが嫌いです。別に共和党がどうとか民主党がどうとか、政治信条がどうとかってんではなく、あのアル・ゴアと争った大統領選挙以来、ただただ嫌いです。そんな吾輩でも、この映画を観て思いました。『こんなん作られたら、そらブッシュも気ぃ悪いわな~』と。フィクションではありますが、殆んどドキュメンタリーのような撮り方をされてます(何も知らない人に、『これは実話です』って言っても通用しそうなデキ)し、何より俳優ではなく暗殺されるシーンで撃たれるのも、大統領本人(モチロン合成編集された映像ですが)ですから、そりゃエエ気はしませんわ。何より、あのヒラリー・クリントンまでが~『卑劣で言語道断。そんな恐ろしい話で利益を得ようとしている人に、うんざりします』~とのコメントを発しています。『面白けりゃイイ』という思いではなく、当然『もし、~になったらどうなる?』という問題提起の基に作られた映画ではあるのですが、これをされた方にとってはかなり強烈な『タマッたモンやないで~!』という思いがするでしょうね。しかし、ようこんな映画作るよな~!個人的な意見ですが、かなり悪趣味だと思いますわ。この製作陣。
 で、暗殺犯の正体も結構リアルで、実際にあり得そうな話なので、尚更考えさせられてしまいました。くどいようですが、“フィクション”です。でもこれは正に“フィクション・ドキュメンタリー”ですね。大統領も迫真の演技ですし(^^;。

mori2