「おいしい料理を頂きました」幸せのレシピ odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
おいしい料理を頂きました
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完璧主義の女シェフ、職場でも住まいでも毅然と振る舞う、書き入れ時の厨房は戦場だからきつい性格になっても不思議はない。救いなのは主人公はきついばかりでなくある種ツンデレだから身構えずに観ていられる、キレてお肉をテーブルに突き刺しても滑稽な演出で引かずに済む。キャサリンは実生活でも躁うつ病と告白していますが感情の起伏が激しい役を見事に演じています。スコット・ヒックス監督はドキュメンタリーの匠にもかかわらず、一流シェフ同様、役者を活かす料理上手です。オリジナルの重いエピソードはカットして願った通りのハッピーエンド、難しい家族ドラマ仕立てのよくあるメッセージ性なんてなくてもいい、おいしい料理に出会ったような満足感で充分です。Nick and Kate and Zoe's Bistroに行ってみたくなりました。
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