「全てを包み込むようなラストシーン。」サッド ヴァケイション dkさんの映画レビュー(感想・評価)
全てを包み込むようなラストシーン。
女性の強さと家族を描いた深い作品。
静かな感情と、暴力が生み出す悲劇。そして、様々な人々の人生が複雑に絡んでいく。決して大衆向きの作風ではないが、ゆっくりな中に確実に人間の醜い姿、そして美しく儚い姿が描かれている。
青山監督でしか考えられない豪華キャストが、全く違和感なく見事に完成している、青山監督らしい見事な映画。特に浅野忠信は、素晴らしい表現を見せている。
人間の悲しい姿を見せながらも、家族やその周りの人々に支えられていく姿を示している。そして、大きな意味での「家族」をさりげなく魅せるラストシーンは秀逸。
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