「明るく観られるが、差別問題は表面的。」ヘアスプレー ちかさんの映画レビュー(感想・評価)
明るく観られるが、差別問題は表面的。
差別問題が主題という前知識だけ入れて鑑賞。
重く心に刺さるというよりは明るくポップに、あくまでポジティブに描いた作品だった。
作品のメインであるため歌やダンスがいわゆるミュージカル映画よりは多い印象。
ただ、差別する側の時代的・歴史的背景や、心情の説明はなく
差別側を終始わかりやすいお粗末な敵役として描き、
コミカルにやっつけているだけなのが気になった。
なぜ、そのように考えているのか。それが現れていない限りメッセージ性は弱く、表面的に触れた安易な善悪物語に見えてしまったのが残念。
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