包帯クラブのレビュー・感想・評価
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ふわっと
女子高生のワラが他校生のディノと出会い、ワラの親友タンシオらと包帯クラブの活動を始める。それは、依頼者の心の傷となった場所に包帯を巻く、というものだった。ワラとタンシオは、中学の時に友達だったリスキやテンポと再会するが。そしてディノには、もっと重い傷があった。
後半まであまりリズムが良くない感じがして、入り込めませんでした。でも、最後はふわっとしてて良いです。
傷を負った人たちに代わって、その原因となった場所に包帯を巻きに行く...
傷を負った人たちに代わって、その原因となった場所に包帯を巻きに行く活動。
馬鹿馬鹿しいと思ったが、それで救われることもあるのかもしれない。
ただ、巻いた包帯をそのままにして立ち去ると問題になるのは目に見えている。
てっきり写真を撮った後は包帯を撤去しているものだと思っていたが。
本作に関して言えば、登場人物それぞれの傷が何らかの形で癒されているので、観ていて気持ちがよかった。
興行的には失敗したが堤幸彦作品で一番好き
3度目の鑑賞
映画館では観たことはなく全てDVD
原作未読
原作は『悼む人』の天童荒太
監督は『さよならニッポン!』『ケイゾク』『トリック』『2LDK』『20世紀少年』『イニシエーション・ラブ』『人魚の眠る家』『十二人の死にたい子どもたち』『望み』『ファーストラブ』の堤幸彦
脚本は『プラトニックセックス』『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE 勝どき橋を封鎖せよ!』の森下佳子
2007年の作品
舞台は高崎市
包帯クラブ
つらすぎる心の傷に包帯を巻く活動をする若者たち
ホームページ開設
巻きます効きます人によります
傷ついた所に包帯をつけて写真を撮ってネットで送るボランティア
柳楽優弥は似非関西弁を喋る変人のディノ役
2人ともキャリアは長いが石原さとみ(役名ワラ)と貫地谷しほり(役名タンシオ)が共演した映画は『包帯クラブ』くらいしかないので貴重な2ショット必見
メンバーとして今ではすっかりブレイクした田中圭(役名ギモ)も出てましたね
のちにワラとタンシオの旧友のテンポ(関めぐみ)とリスカ(佐藤千亜紀)が加わる
ドラゴンボールで残念なハリウッドデビューした関めぐみと役者を辞めてミュージシャンに転向して成功したキノコ帝国の中心メンバー佐藤千亜紀
医者役に佐藤二朗
この頃からすでに今の佐藤さんらしさが出ている
ワラの母親役に原田美枝子
テンポの母親役に風吹ジュン
ワラの母親の勤め先の上司役に国広富之
学校の先生役に塩見三省
デパ地下の先輩に岡本麗
順調に進んでいたがアンチが現れ学校や警察が動き包帯クラブは休部することに
アンチに負けるもんかと活動再開
テンポ「馬鹿馬鹿しい」「気持ち悪い」
ワラ「包帯巻いてなんになるって思うことあるの」「たかが包帯一本で私の世界は変わった」
リスカ「むずかいよね。他人(ひと)の痛み想像するのって」
そういうこと
パッと見はっ?だけどよく観たら深い
とても繊細なハートフルコメディー
スキャットなBGMも良い
貫地谷しほりの感情があまりこもっていない泣き顔が好き
逆上がりが成功した少年を見守っていたときの石原さとみの笑顔が好き
柳楽優弥と石原さとみが足に包帯を巻いて二人三脚で橋を渡るシーン好き
エンドロールも楽しめる
おまけ画像あり
すっかりおじさんおばさんになってしまったオリジナルメンバー全員揃っての続編を観てみたい
『包帯クラブその後』って感じで
そのくらいこの作品はお気に入り
逃げるで!
他人の痛みを知ること。世界中の人々ができたなら、イジメや暴力、そして戦争なんて起こるはずもない。奇想天外なことをするディノこと井出埜辰耶(柳楽優弥)は、周りから見ると単なる“不良”という言葉で片付けられてしまう高校生。彼なりの“他人の痛みを知る”努力は、そのまま優しさと思いやりに繋がっているのです。その難しい役をこなした柳楽くん、大木こだまのようにだみ声の関西弁がとても強烈!下手な関西弁という設定なので、それがとても自然に感じてしまう。
女4人、男2人のグループ、彼らそれぞれの心の傷も描かれている。それが人間には誰にでも心の傷があるものだと気づかせてくれる。また、ボランティアのように人助けをしているつもりが、それによって傷つく人もいるんだとバランスよく反証材料も与えてくれるし、社会的な意味で現実の厳しさをも教えてくれるのです。包帯という突飛な発想ではあるけど、様々な可能性を考えてある内容だったように思います。
難民問題や中東の戦争をも想像させられる内容だったし、いじめや自殺、児童虐待、それに勝ち組・負け組などといった社会問題をもさらりと取り上げている。単純な青春ものとは一味違った映画でした。石原さとみも等身大の演技だったし、やっぱり柳楽優弥の上手さなんでしょう・・・象とかキャラメルとかではがっかりさせられたのですが・・・
「逃げるで!」と公共物に包帯を巻いたら、写真を撮って後はほったらかし。罪の意識は全くない純粋な高校生たち。建造物等損壊罪などが考えられそうだけど、容易に取り外すことができるので多分当てはまらない。高崎市はどうなのかわからないけど、条例によって美観を損ねる云々の罪を問われるのかもしれない。写真を撮ったのなら、はずしましょうよ・・・
包帯巻きたい青年団体
なかなか面白い発想だと思いました。がむしゃらに正面からぶつかる感じ、嫌いじゃありません。ピュアがゆえに融通きかないところとか何処か懐かしい感じがします。
見てほしいっ!!
学生のうちにぜひ見てほしい!!
大人が観てどう感じるかは知らないけど,私は中3のときにすごく勇気をもらえました✨
すごく深い映画です。
最近DVDで見直しましたが,やっぱり良い映画だと。
生きることは誰かに傷つけられたり,誰かを傷つけたりすること。
難しいけど,大切なものを見失わないで生きていきたいですね✨
痛々しいのは青春ゆえなのか、あるいはそれが人生だからなのか
公開時から気になっていた作品だが、ようやくDVDで鑑賞。
傷ついた場所に包帯をまく事で哀しみを昇華しようとする彼らの若々しさに最初はとまどいを覚えたが、きちんと一人一人、あるいは周囲をきちんと描いているため、思いがけない展開やラストへの流れも違和感なく受け止める事が出来た。
高崎という場所もまた効果的だったと思える。
原作を読んでいないので、是非読んでみたい。
めっけもん。
「包帯一本巻いて世界が変わったらめっけもんやん」
心に傷を負った人々の声をネットで募り、
その原因となった場所に包帯を巻いて、写真を撮り送ってあげ、
癒してあげようという、包帯クラブ。
包帯を巻いたぐらいで癒されるわけないだろう、と言う人の方が、
偽善だと言ってしまうような人の方が、
意外にこの作品を めっけもん と思ってしまうかもしれない。
その辺のドラッグストアで買った普通の包帯なので、
もちろん包帯自体には心を癒す効果なんてない。
クラブの面々が傷を負った人々のことを彼らなりに考え、
どんな風に包帯を巻けばいいか、どんなアングルで撮ればいいか、
その小さな行いが、浅い傷にも、深い傷にも、
人に言えない傷を抱えた人々の為に考えていることが伝わり、
他人の彼らが自分たちの為になって動いてくれていることが、
少しでも傷を和らげてくれる手助けになっていき、
クラブの面々自身も抱えていた傷を癒していこうとする。
ディノ(柳楽優弥)が巻いた包帯を見てワラ(石原さとみ)が感じたように、
ワラが巻いた包帯を見てタンシオ(貫地谷しほり)が感じたように、
僕が何かを感じれたかというと、映像にそこまでの力は感じなかったが、
何か行動を起こせば上手くいかないこともあり、
乗り越えようとする姿に、若々しい眩しさに、おっさんは涙する。
堤幸彦監督の トリック や 大帝の剣 での分かりやすいらしさは、
エキストラの使い方や、押さえ気味の画面の揺れで感じられる程度で、
どちらかと言えば 明日の記憶 よりの演出で、
若々しさを活かすほうには働いていて、
明日の記憶 は渡辺謙さんの力が大きかっただけではないんだな、
と思ってしまった。
下手な関西弁で、奇行を繰り返すディノを演じた柳楽優弥は、
傷を負った少年を大げさに演じ、
しかし何か抱えていることを感じさせてくれ、
ワラを演じた石原さとみとのコンビも絶妙で、
この作品がただただ暗くなってしまわない雰囲気を作り上げていて、
終盤の展開には監督のセンスもあって、すごくよかった。
今は ちりとてちん の若狭にしか見えないけど、
貫地谷しほりも明るくしてくれていてよかった。
僕には めっけもん でした。
故郷の空に爽やかな青春が弾けた!
この映画、数日前にその存在を知ったのだが、なんと、舞台が我が故郷「高崎」! ここでオールロケを行った映画ということが、まず興味を引いた。そのうえ、主役があのカンヌで賞を取った柳楽優弥と、ホリプロ所属のカワイコちゃん、石原さとみ(石原さとみは、なにげに存在感出してて、実は前から少し気になる存在ではあった)。というわけで、僕には珍しく、この手の青春邦画を見に行った。
まず、感想から。この映画はあなどれません! かなりいい出来です! 「セカチュウ」とか比べモノにならないし、昨年ヒットを飛ばした「フラガール」より個人的には好み。雰囲気的にはコメディタッチの青春もので、軽いといえば軽い。でも、「下妻物語」とかそういうラインではなく、「スウィングガール」とかの予定調和的な映画でもない。裏に流れているのは、青春の時期特有の怒り、焦燥、疎外感、笑い、そういうものをひっくるめた混沌とした感情で、それが実にリアルに描かれている。テーマ自体は、割とヨーロッパ映画(フランス/スペインあたりの)に近い気もする。秀作の部類に入ると思う。
役者陣の演技もとてもよかった。まず柳楽優弥。なんなのあの存在感は! ウワサでは聞いていたが、本当にただ者ではない。かなり衝撃的。こういうタイプは本当珍しい。ヒロインの石原さとみも、あそこまで演技できるとは思っていなかった。実は、同世代の長澤まさみより上手いんじゃないんだろうか。なんか青春弾けてていいなーと思いました。映画の中でよく河原が出て来るんだけど、その河原は僕らが青春過ごした場所でもあるんだよねー。いろんな思いが、スクリーンを埋める高崎の夕焼け空を見てたら浮かんできて、ちょっと泣けました。
ビデオでもいいけど、なかなかいい映画です。連休中おひまならぜひ。
息子はかなり気に入ったようです
なかなか良い映画でした。
柳楽優弥の演技は、初めてみたのですが、良い味を出していました。
下手な関西弁を喋るという難しい役を頑張って演じていたように感じます。
屋上での「来いやぁ!」のシーンは、とても良かったですよ〜Y(≧σ≦)Y!!
これくらいの年頃って、何かこんなことをしてみたいって思うよね。
「何かを始めなければ、世界は変えられない」
確かにねぇ、、、そうだよね(^o^)
早速、息子は映画館の隣の書店で本を買って、読み始めました。
かなり気に入ったようです(^o^)
毎日、学校の朝の読書の時間に読んでいるそうです。
「原作とはかなり違うんだ、ギモは後輩でワラの元カレが好きなんだよ」などと教えてくれています。
妻は「良い映画だったけど、昨日観た「めがね」があまりにも良過ぎて、、、、」などと言っています、、、
人は人の為に生きる
ツボを外さないコメディと,
登場人物たちが抱える葛藤&成長のドラマが,
気持ち良く融合しており,
自然と画面に見入って彼らを応援。
主演の二人,柳楽優弥と石原さとみが存在感を放ち魅力的。
青春時代特有の苦しみを抱える
その他のメンバーも等身大の輝きに満ちて好印象。
台詞が文章のように感じてしまうなど不満も少しあるものの,
喪失感と痛みを内包して増殖する街の中で,
誰かの妬み怒り傷つけを受け,
また与えつつ生きる人間の弱さを見つめ,
風景と自然に支えられている現実を提示。
そこから希望を芽生えさせてゆく優しいドラマは琴線を弾いた。
・エンドクレジット後の映像は,被写体がやや不自然。
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