「後ろ髪長いですね。」転々 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
後ろ髪長いですね。
ものすごく観たい作品のひとつだった。でも…
来ないよな~(汗)と思ってたら、各地を転々?とした後
ついに私の地元にも来てくれた!バンザイ!時効警察♪
…でおなじみの監督・三木聡の世界感が好きなら、
文句なく楽しめる一作。知らなくても多分に笑えるけど。
ストーリーにまるで関係なく登場する、看板その他。
お約束通りに登場するあのヒト。すべて計算し尽くされた
三木ワールドなんだけど、意外に内容もしっかりしていた。
吉祥寺から霞か関まで歩く“東京散歩”に付き合ったらば
借金の84万円(すごく中途半端な額)がチャラ。っていう、
あり得ない提案を、あり得ない風貌の三浦友和に言われる、
オダジョー。あんなキャラと服装の友和は初めて見たけど^^;
なぜか意外にカワイイ。
そして何といっても!逢いたくなるなる、岸辺一徳。(爆)
そうか~!街で見かけるといいことがあるのか♪なんて、
マジでファンが増えたらどうするんだろう?どうでもいいが。
不倫、殺人、自首、なんていう穏やかでないサスペンスを
取り入れているのに、二人の周りに広がるのは東京の下町。
商店街やサウナ、風情と情緒に満ちた穏やかな光景ばかり。
やがて、なじみのバーのママ(小泉)宅にまで転がりこんで、
みんなで疑似家族まで演じてしまう。なんてふざけた内容
だと思いながらもふと、彼らの表情を目で追ってしまった。
気付くとこの不思議な世界観は、三浦友和とオダジョーを
本当の親子のように温かく包んで見せることに成功している。
すごいぞ!三木聡!ちょっとばかり感動も出来ちゃうのだ。
岩松了&ふせえり&松重豊の三バカトリオも楽しいけど、
意外に彼らがいちばん核心に近いところに迫るから笑える。
いやしかし、彼らのつむじの匂いは嗅ぎたくないなぁ~。
(崖、ってどういう…^^;)
(やっぱり時計は正確じゃないとね^^;デザートには愛玉子!(^^)!)