「昭和33年夏 被爆から13年」夕凪の街 桜の国 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
昭和33年夏 被爆から13年
クリックして本文を読む
映画「夕凪の街 桜の国」(佐々部清監督)から。
もちろん、原爆をテーマにした作品であるが、
作品冒頭、このテロップが映し出される。
「昭和33年夏 被爆から13年」
この文字に、私の手は止まった。
そう、なにを隠そう、私の生まれた年であるが、
6月生まれの私には「生まれてすぐの生活」と言ってもいい。
広島、長崎の原爆に関することは、多くの人によって語り継がれ、
今後も、忘れられることではないだろうが、
私が驚いたことは、それが「たった13年前」の出来事だったから。
ナレーションは続く。
「復興の進んだ街は、活気を取り戻していた」と。
本当に、たった13年でこんなにも復興が出来るのか、と目を疑った。
ハートは傷ついたままだったけれど、ハードは復興している。
年を重ねると、時の経つのが非常に速く感じるというが、
確かに、今の時代、13年なんて、あっという間に過ぎてしまう。
そう考えると、太平洋戦争は、遠い昔の話ではなく、
まだ、生き証人が多く存在し、この事実を伝えるために生きている。
「特攻隊」も含め、私たちは、もっと「戦争」について理解を深め、
身近な事件として、取り扱っていかなければならないと思う。
冒頭のテロップだったからこそ、インパクトが強かった。
「昭和33年夏 被爆から13年」・・参りました。
コメントする