劇場公開日 2007年11月10日

「今解き明かされるボーン誕生のナゾ」ボーン・アルティメイタム 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5今解き明かされるボーン誕生のナゾ

2007年11月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

記憶をなくした暗殺者、ジェイソン・ボーン3部作の最終第3作目。ボーン誕生の秘密が明らかになります。マット・デイモンと言えば、ひ弱なお兄ちゃんというイメージでしたが、この作品で、力強い演技も出来る俳優なんだなぁとイメージチェンジされました。

1作目『ボーン・アイデンティティー』と、2作目『ボーン・スプレマシー』の間は、約2年ほど経ったと言う設定ですが、2作目と今回の3作目は、ほぼ繋がっている時間設定ですね。2作目同様、自分に全く関係の無い秘密工作が、なぜがボーンのせいとされ、古巣のCIAに追われるという筋は、他の作品と同じ。ロンドン、マドリッド、タンジール、ニューヨークと、世界中を駆け巡ります。

2作目もモスクワで非常に激しいカーチェイスシーンがありましたが、今回も、ニューヨークで激しいカーチェイスシーンがあります。あれだけのダメージを受けたら、普通の人間だったら動けなくなりそうなものですが、ボーンは超人です。多少のダメージはありますが、倒れることはありません。凄いです。

1作目、2作目にも出ていたニッキー・パーソンズ(ジュリア・スタイルズ)と、2作目のボーンハンターのパメラ・ランディ(ジョアン・アレン)も本作に出ていますが、この二人が、ボーンの記憶再生に重要な役割を演じています。二人とも、ボーンを狩る側だったのですが、その狩りを通じてボーンの孤独さを理解し、影に協力しようと言う気になってたと言うことなのかな。今回も、ボーンが巻き込まれるのはCIA内部の腐敗が原因。今回のトラブルは不正と言うよりも、まさに腐敗って言うか、暴走と言うことですね。二人の協力で、その暴走を止め、自分の記憶を取り戻します。ニッキーとボーンの、その後が、気になる感じなんですけどね・・・。

このシリーズは、前の作品の内容が、後の作品の伏線になっているので、1作目から順に見ることを推奨します。そうでないと、話が繋がりません。3作品それぞれは、独立のものと言うより、3つが連続されて一つの作品と言うように理解したほうが良いと思います。ラストのボーンの映像は、、これは、最初のボーンの映像と対を成していると言うことですね。

勝手な評論家