「チョッと苦しい自分探し」ボーン・アルティメイタム NARIZOさんの映画レビュー(感想・評価)
チョッと苦しい自分探し
このシリーズ、ストーリーとしては1作目が一番まとまっていたと思う。
マット・デイモンの俳優としての成長や、スケールアップとスピード感が増したアクションは見応え充分で、確かに手に汗握るものがあるのだけれど、フラッシュバックの多用はイライラするし、展開も解り易くは無い。
前作を未見だと意味が解らないハードルの高さに加えて、ボーンが何故殺し屋になったのかという作品の核心点に然程興味が持てなかったり、敵役のキャラクターの存在が甘くて迫力に欠けていたり、そのくせ極秘ファイルに隠された巨悪の背景や理由など見ている側に生まれる興味が放ったらかしだったりで、何か満たされない作品だった。
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