「タートルズの「ラブ・トゥゲザー」が印象に残る。」ブラインドサイト 小さな登山者たち kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
タートルズの「ラブ・トゥゲザー」が印象に残る。
自身も盲目であるドイツ人教育者のサブリエは、盲人差別のはげしいチベットへ単身乗り込み、チベット初の盲人学校を設立する。ここだけでもドキュメンタリー映画となり得る。そして、盲人初のエベレスト制覇を成し遂げたエリックにメールを送り、それに感動した彼が登山で自信を持てた自分の経験を子供たちと共有したいと考え、子供達とのヒマラヤ登山を提案するのだ。
WHOの調査によると、チベットの人口250万人のうち3万人が盲目もしくは高度の視覚障害者であるとのこと。そのためボランティアも多そうだけど、差別が多いという事実にも愕然とさせられる。
盲目の少年少女6人と一緒にエベレストの北側にあるラクパリ山頂を目指すことになったのだが、危なっかしいシーンの連続。ドキドキさせられるものの、健常者がついているんだからと、ある程度安心して観ていられた(おかげで眠ってしまった)。問題が起こったのは高山病。すぐに下山しないと取り返しのつかないこととなるのだ。やむを得ず下山する3人の子ども。他の3人も一緒に下山すると言ってほしかったと供述しているけど、大切なのは達成感よりも協調性を得たことだった。
なんとなく、頂上へ到達できなかったことが残念だったけど、それでも子どもたちの生き生きした姿は感動的。
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