フリーダム・ライターズのレビュー・感想・評価
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魂ふるえる実話を元にした作品
予告編を見たときから期待をしていたのですが、
期待通り、いや期待以上の面白さでした。
こんなのは初めてです。
映画が始まった瞬間、最初のシーンを目にした時に、
「これは、行ったな。面白いぞ!」ってビビッと来ましたから。
人種差別を端にした強盗、無差別殺人などの犯罪。
そして、経済的格差、受ける教育の格差、生活環境。
ハイスクールをアメリカ社会の縮図に見立て、
問題提起をし作品内の学生だけでなく、映画を
見ている側も巻き込んで、それについて一緒に考えさせる。
1人の新人女性教師が問題児ばかりのクラスの
生徒達の人生も含めて建て直し、大学にまで進学を
させてしまう、実話に基づくサクセスストーリー、と
ザックリと内容を書いてしまえば、実にシンプルなものと
捉えられるに違いない(『ごくせん』みたいに)。
しかし、注目してもらいたいのは、そのプロセス。
人種差別意識を持つ高校上層部との戦い、
白人なんか信じないと受容をを拒む生徒達との戦い、
そんな学校なんて辞めろと勧める父親との戦い。
歓喜のラストシーンに辿りつくまで
「バイオレンス」や「チャレンジ」が繰り返される。
だからこそ、ラストシーンは、ベタではあるけれども
感動をしてしまう(ガッツポーズしながら泣いちゃいました)。
見終わった後は、スカッとするし、勇気もわいてきます。
自分も変わらなきゃ、なんて訳もなくテンションが
上がっちゃったりして(笑)。
音楽もヒップホップがマッチしてますし、
歌詞も映画の世界にあっていて抜群です!
だからサントラ、
速攻でロビーに買いに行ったら売り切れてた(泣)。
みんな、考えることは一緒なんですね(苦笑)。
本当の教師、本物の教育に会える実話映画
このような映画を多くの人に見て欲しい。千本観るまで映画を語らないと決めていた私が、12歳から映画同好会に入って映画を観始めて、30数年の映画人生でTop20に入る作品です。シナリオを読んで飛びついたヒラリー・スワンク。興行的にはぱっとしないのは初めからわかっていたこのような映画をProduceして主演する彼女が本当に好きになりました。ミリオンダラーベイビーとは全く違った、でも芯の強い人なんだろうなというのは感じさせる、そして、主人公の高校教師とヒラリー自身が相通じるものがあると、原作かシナリオを読んで思ったのでしょう。映画が出来ること、人を感動させ、人生を変えることが出来ている作品です。この映画を観て「私も僕も教師になりたい!」と立ち上がってくれる若者がひとりでも多く居ることを望んでやみません。
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