「モーゼの「ホラ」、これで10回目だぜ」陰日向に咲く shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
モーゼの「ホラ」、これで10回目だぜ
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映画「陰日向に咲く」(平川雄一朗監督)から。
ストーリーと全然関係ないので迷ったけれど、
専門的な批評でもないから、これに決めた。
西田敏行さん演じるホームレスの「モーゼ」が、
新参者相手にいつものように「大ボラ」を吹く。
浮浪者仲間は、また始まったよ・・とニヤニヤ。
そして、この台詞。
「これで10回目だぜ」って、まさか「十戒」と掛けた?
そう考え出したら、可笑しくて他の台詞が吹き飛んでしまった。
その「モーゼ」が「こわれもの」と書かれた段ボールを指して、
ホームレスになろうとしている役を演じる三浦友和さんに
「お前さんの寝床にはぴったりだよ」と呟いたシーンもいいな。
さらに「まだまだ捨てたくないものがあんだろう?、
「ここには、みんな捨てたらこいや」と諭すシーンも、
私のお気に入りとなった。
波瀾万丈の人生を送ってきたホームレスの人たちには、
私たちの知らない世界が存在している。
たぶんこの映画のテーマとなっていると思われる「ひとりじゃない。」
「明日は晴れるよっ」がイメージとして伝わってきた。
さっそく図書館で、原作の「陰日向に咲く」予約しなくちゃ。
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