「それぞれの人生が交差して織りなすひとつの物語!」陰日向に咲く 中野祐治さんの映画レビュー(感想・評価)
それぞれの人生が交差して織りなすひとつの物語!
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劇団ひとりさんが執筆した大人気の本を映画化。
オムニバスとして描かれた話が、ひとつの物語として進む展開はとても観やすかったです。
主人公のシンヤのギャンブル依存症は、やめたくてもやめられない心境や理性よりも欲が勝ってしまう瞬間、、パチンコ屋に吸い込まれていく描写とシンヤの笑顔が忘れられないです。
6人の登場人物の人生が少しずつ交わりながら進んでいくので、ここがつながるのか!
と衝撃を受けながらの展開にドキドキしました。
生きてきた環境が全く違うので、考え方や価値観がぶつかったりお互いを想い合って生きていくのが近しい人ほど難しかったりするのがとてもリアルでした。
私が一番リアルだなと感じたのは、みゃーことゆうすけの関係性です。
アイドルとファンという関係性の中で、ゆうすけがみゃーこに対してファンとして一定の距離をとるところが現代でも同じ現象が起きていると感じました。
オレオレ詐欺のやりとりやその裏で何が起きていたかを知ったシンヤの気持ちに私も涙が流れました。
人生はすべてうまくいくとも限らないし、自分が選択したことが結果になる。
当たり前ですが、その当たり前の選択を自分が常に最善を尽くしているかは自分のみが知ることです。
私も日々感謝していこうと思いました。
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