劇場公開日 2007年7月14日

「苦労しながらも進んでいく道を見つけた人々」レッスン! Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0苦労しながらも進んでいく道を見つけた人々

2013年3月14日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しい

難しい

総合:75点
ストーリー: 65
キャスト: 75
演出: 80
ビジュアル: 70
音楽: 75

 貧困層の非行に走る少年少女だが、何か生きがいや目標があれば変われる。そのために社交ダンスを持ち込んで奮闘するアントニオ・バンデラス。
 実際にこういうことをやるのは苦労の連続に違いない。生徒だけでなく学校側からも理解を得られない。物語としてはありふれたものではあるが、だからこそその苦労の過程がいかに大変なのかを描くのが重要になる。その苦労や葛藤がいい。また何人かの生徒にも焦点をあて、貧困家庭における生徒たちの抱える苦悩や心の傷も描かれている。

 ペアで踊らなければならないのにいきなり三人で踊りだして喝采を浴びたり、踊りを忘れて抱き合ってキスしたりと、これはどうも脚色しすぎだろうという部分はある。しかしマイクの配線を変えてヒップホップを流したりする場面も含めて、育ちの悪いやつらの若さゆえの特権として、映画の脚色としても大目に見てやろうと思った。一生懸命に何かを真面目にやっているやつらがなんとなく憎めないのだ。こういう話は好きです。

 まだ若くてあまり有名ではない生徒役の俳優たちが多いのだが、演技も新鮮で一人一人も個性的で好感がもてる。

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Cape God