めがねのレビュー・感想・評価
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「めがね」舞台挨拶試写会
「めがね」舞台挨拶試写会に行って来ました。
舞台挨拶には主演の小林聡美をはじめ、もたいまさこ、加瀬亮、市川実日子、監督の荻上直子の5人が、劇中で使用していた眼鏡をかけて登壇しました。
小林聡美は、第一声が「みなさん、当選おめでとうございます」と笑わせてくれました。
もたいまさこは常にめがねですが、小林聡美も普段はめがねをよく掛けるそうです。
そういえば、めがねの違和感がまるでありません。なんか自然です。
「印象的な台詞は?」という質問に対して皆さん揃って、「もたいさんの、台詞と演技」だと答えていました。
特に小林聡美は「もたいさんは、ほとんど台詞は無いのに、たまにしゃべると、それがとても素敵な言葉なんですよ」と話していました。
まぁ舞台挨拶でいつも思う事ですが、「上映前なのであまり話せない」という答えになってしまう事が、とても残念です。
小林聡美/もたいまさこ/市川実日子の3人は、なんだか普段の感じというかイメージしているそのまんまという感じで、とてもほのぼのとした雰囲気でした。
マイクの数が足りなかったので、マイクを渡し合ったり、譲り合ったりしている仕草がとても可愛くて、普段の3人の雰囲気が感じられて楽しかったです。
荻上監督は「台詞もさることながら、台詞がないところの空気感も良く、そこが好きな部分です」と話されていました。
実は、観賞後に食事をしてお店を出たら、なんと荻上監督に出会ってしまいました。
最初に気づいた妻が興奮して、「ええっ、あれって監督さんじゃない?洋服が一緒だし、めがねは掛けていないけど、きっとそうだよ!」
私「じゃ本人に聞いてみれば?」
妻「すみません、あの〜めがねの監督さんですかぁ?」(名前忘れてるし、、、)
荻上監督「あっ、はい、そうです」
妻「わぁ、嬉しい、どうしよう」(どうしようって、言われてもねぇ、、、)
妻「凄く素敵な映画でした」
荻上監督「はい、どうもありがとうございます」
妻&私「次の作品も楽しみにしています」
とてもシャイな方で、突然声を掛けて困らせてしまいました。
それなのに握手までして頂いて、どうもありがとうございました。
妻「もしかして、あのお店の中に小林聡美さん達も居たのかなぁ?」
私「どうだろうねぇ、監督とスタッフだけかもよ」
妻「あ〜ん、嬉しいけど、悔しい小林聡美さんにも合いたかったぁ」
私「おいおい、そりゃ失礼だろ」
妻「うん、いや、監督さんに会えて凄く嬉しいんだけど、もしかしてそこに小林聡美さん達も居たのかと思うとね、、、」
まったく欲深い奴ですw( ̄O ̄)w
さてこの映画のキーワードは「黄昏れる」です。
どんな時に黄昏れるかとの質問に対して小林聡美は、「散歩をしていて空の雲を見つめてボーッと黄昏れたりします」
もたいさんは「私はずーっとたそがれているような……」と笑わせてくれました。
そんなこんなで、いつもの様に写真撮影ですが、今回は入場時に配られためがねを掛けている観客をバックにしての撮影です。
でもね、ステージの上では意味ないですよ、、、、客席の通路に並んでくれなければ角度から観客がほとんど写らないでしょう(*´Д`*)
案の定、どのニュース映像もほんの一部の観客しか写っていませんでした。
同じイベントに関わる仕事をしていると、こういう事が気になってしまいます、、、、
南の島にやって来たサクラ(もたいまさこ)。彼女が訪れるのを宿の主人・ユージ(光石研)とハルナ(市川実日子)は待ち焦がれていたのだ。
その後にやって来た旅行客のタエコ(小林聡美)は、そっけない態度の光石研にあきれてしまう。食事はいつもみんなと一緒でどうにも落ち着かない、朝目が覚めるとサクラさんが枕元に座っていて驚かされる、観光する所なんて無いと言わてしまう、、、、
この島でする事、、、それは黄昏れる事、、、
耐えきれずに別の宿に移ってみるものの、そこは共同で農作業をする宿だった、、、即刻退去するが、徒歩の為、途中で疲れ果ててしまっていた、、、そこへ自転車で現れたのはサクラさん、、、自転車の後ろに載せて貰うタエコ、、、(この時重たい荷物を持って行こうとするタエコにたいするサクラさんの厳しい顔が印象的でした。この時をきっかけにタエコは、心の荷物も降ろせた様な気がします)
徐々に島の生活に馴染んで行くタエコ、、、一緒にする食事も楽しくなり、朝のメルシー体操、
苦手なかき氷、黄昏れる瞬間、、、
映画の中に流れる風が心地よく、今すぐどこかへ行って黄昏れてみたくなります。
「天然コケッコー」も特別な事が起こる訳でもなく、ほんわかとした雰囲気が素敵な映画でしたが、この映画はもっと何も起こりません(^o^)
だけれども、それがとても素敵な雰囲気なのです。
妻は、「久々に良い映画に出会った」と大満足でした。
あっ、それから、この映画はお腹を空かせて観るのは危険ですよ〜Y(≧σ≦)Y!!
「かもめ」と比べて…
「かもめ食堂」と同じ監督・主演による新作とはいえ、出来は前作のほうが上と感じた。同じスローライフ系映画とでも言えばよいのだろうが、南の島が舞台という時点で、フィンランドの日本食堂という非凡な設定だった前作に比べて、凡としたものになってしまっている感は否めない。
南の島でゆったりスローライフなんて、いまどき誰もが考える当たり前のこと。もちろん荻上流の独特なユーモアや笑いもちりばめられていて、ちょっと風変わりなキャラクターたちも面白くはあるものの、その彼らが一向に動かないので、総じてスローすぎて退屈になってしまう。
穿った卑屈な見方をあえてするならば、前作が受けたことにより、今回も「こんなスローライフ、素敵でしょ?」とでも言いたげな、妙な“意気込み”や“肩に力が入ってる”感を感じてしまった。映画がビジネスである以上、世間が求めるものにある程度応えなくてはなけないプレッシャーはあるだろうが、変に束縛されない状態で発揮される独創性を、荻上監督には期待したい(それこそ「バーバー吉野」のような)。この手の映画は「かもめ」「めがね」の2作でとりあえず終了として、次回作が楽しみではある。
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