めがねのレビュー・感想・評価
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たそがれ
ここで朝ごはん食べたい
スローライフをぜひ
そこは憩いの場。気持ちをデドックス…
春の海ひねもすのたりのたりかな…
春だけやってくるサクラさんという設定からして、この映画の世界観は「春」なんだと思う。「春の海、ひねもすのたりのたりかな…。」
他にも、ヨモギだとか、ハルナだとか。
そう言えば、主人公はタエコ。
温かいそよ風が吹いて来て、どこぞのサクラの花の香りも漂ってくる。今まで冬の寒さに固まっていた心と身体。何にタエて頑張って来たのでしょうか。ダラーっと弛緩される感じになるまでには、そりゃ時間もかかりましょう。
今まで自分が必死に抱えていたおっきなカバンは、この季節には必要がなかったようで…。抱えるよりも与えることの大切さ、かき氷食べながらそのことに気がついた頃、今までの自分のめがね=価値観なんてどうでもよくなって、周囲を受け入れられ、楽になっていったんだろうな。
異世界への招待
総合:60点
ストーリー: 50
キャスト: 65
演出: 60
ビジュアル: 70
音楽: 70
どこともわからない現実感のない南の島は、ゆったりとした時間の中で現実社会とは全く異なる価値観と習慣で人が生きていた。現実を忘れて旅をしたり、現実にすかり疲れてしまって癒しを求めて旅をするのはよくある話。でもここはそういうのではなくて、もう日本とか世界のどこかというよりは、地球を離れて天国に行く道の途中に一歩踏み出したときにあるような、この世のものとすら思えないような異世界が広がっていた。
その意味では少しだけ不思議の国のアリスの中年版のようでもあるが、中年女性が陥るには不思議すぎて、序盤の主人公同様にのめり込めなかった。実際にあんなところに行って日数を重ねればまた違った順応をするのかもしれないが、普段現実社会に生きていると最後まで異世界にいるという感覚が抜けなかった。
自分が疲れていることを知りました。完璧な映画。
レンタルショップで何気なく手にとって観てみました。観終わった感想は、この映画はすごい、ということ。そしていかに自分が育児や日常の雑事に追われ疲れているんだということがわかりました。そんな私をどこまでも癒し、感動を与えてくれた過去にも未来にも二度とめぐり合えないかも知れない映画だと思いました。ニューヨークのメトロポリタン美術館で見た、という海外の人のレビューもどこかでみましたが、「Excellent」(すごい、すばらしい)という評価もありました。なぜ平均点3.5の評価なのか全くわかりません。とらえ方人それぞれだとは思いますが、映像の美しさや、カメラアングルなど、シンプルでわかりやすく、またキャストもどうやって選抜したんだろう、と思えるほど完璧な組み合わせです。この映画は、見方によってはとても日本的な繊細さがあり、海外でも受賞していますが、日本の代表作として海外に紹介できる作品に違いありません。これは、新しい手法の、雑音のない、清楚な映画です。心が疲れている人々へ、また世界の国々へぜひこの映画が届きますように・・・心から願っています。
小林里美さん、もたいまさこさんをはじめ映像の中の人々に恋をしてしまいました。私は女性ですけど。それほど、魅力あふれる映像、監督は本当に神様レベルです。
ゆるくてなごむ
確かにめがねかけてます
☆;。あなたも、癒されてみませんか。;☆
さあみんなでカモメになって黄昏れよう!
ウワサの黄昏れる映画『めがね』を見ました。
全編長廻しのカットで、一つ一つのシーンがボッ~としていて、台詞も極端に少なめで(特別出演している、ワンちゃんまで吠えない)映画そのものが黄昏れているのですよ(*_*)それでうっかりすると、その心地よさに引き込まれて、ウトウトしてしまうところが何カ所もありました。決して退屈だからではありません。
作品の主人公のタエコが最初拒絶しつつも、だんだん滞在先の民宿周辺人物の「あなたも黄昏れ~る、黄昏れ~る」と二言目には繰り出される暗示のような言葉に引き込まれていったように、観客の自分もこの不思議な映画に引き込まれていったのでした。
あまり登場人物の背景すら省略してしまってる作品ですが、ただ解っているのはタエコが人気作家で、編集部から追われていて、どこか携帯のつながらないところへ、どこでもいいやという気持ちで、舞台となる民宿にやってきたわけです。
そこは海と浜辺があるくらいで、全く他に何もないところでした。
ネツトが当たり前になってきた現代で、気がつくと情報洪水の中で神経をスリ減らしている人が増えてきます。自分が何を考えどうしたいのか、自分と向き合うためにも、情報洪水の刺激から解放されることが大事でしょう。荻上監督が描きたいのは、「旅」するなかで、静寂を愛することの必要性を説いているのではないかと思います。
めがねに出てくる民宿のようなところで情報遮断して、黄昏れていきますと、自然と関心は自分の心深いところに向けられていきます。
もちろん最初は、タエコのように抵抗があるかもしれません。退屈かもしれません。しかしそこを慣れていくと、豊かな心の世界を見つけることができるでしょう。
人は人生の旅人です。
観光名所やレジャー施設などなくとも、転々と変化していく刺激が得られなくても、変わらず、迷わず旅し続けている本当の自分自身と出会うことが喜びなんでしょう。そしてそれが、悩みを断ち切る方法にもなっているのですね。
あなたさまも、「旅」してみませんか?
期待はずれ
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