劇場公開日 2007年7月7日

「三部作の中では一番好みではない」街のあかり つとみさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0三部作の中では一番好みではない

2025年5月11日
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鑑賞方法:VOD

アキ・カウリスマキ監督による敗者三部作の3本目。この作品が一番敗者感がある。しかし本作が一番、居心地の悪さを感じる。
カウリスマキ監督の作風は、良くないことが起こっていてもどこか笑えてしまうユーモアだろう。それが本作ではちょっと笑えないギリギリを越えてしまっている気がした。これは個人差なので何とも言えないが、ラストにフワッと上がる「希望」も薄く感じてしまった。

前作の「過去のない男」が最高だったのでその反動だろうか。カウリスマキに慣れてきたことによる弊害だろうか。何かちょっと求めていたものと違うんだよなと、カウリスマキの雰囲気を真似て別の人が撮ったような印象を受けた。

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つとみ