劇場公開日 2007年4月14日

「評価はちょっと難しい。」サンシャイン2057 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0評価はちょっと難しい。

2007年4月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

時代は今から50年後の2057年。太陽はその輝きを失いつつあり、太陽を復活させるべく、マンハッタンほどの大きさもある巨大な核弾頭を太陽に撃ち込む決死のミッションに赴くイカロス2号がその舞台。若干のネタバレありです。

うーん、サスペンスムービーなのか、パニックムービーなのか、あるいは何らかのメッセージムービーなのか。評価をちょっと迷うところです。地球環境が大きく変化している今日この頃の状況を考えると、地球を守ろうと言うメッセージが込められた映画と言う解釈も不可能ではないかもしれませんが、それにしては、ちょっとメッセージ不足。同じく閉鎖された宇宙船を舞台にしたと言う点では「エイリアン」に似ているともいえますが、この作品は「エイリアン」ほどドキドキはしません。でも、物語の最後クライマックスには、ちょっとドキドキするシーンもありますから、やっぱり、軽いパニックムービーなんですかね?

映画には、イカロス2号の乗組員以外基本的には出てきません。敢えて言えば、イカロス2号のコンピューターでしょうか。「スタートレック」然り、「2001年宇宙の旅」然り、この手の宇宙船には、宇宙船全体を管理するコンピューターと言うものはつき物なんですね。また、太陽に極限まで近づく宇宙船と言う設定なので、太陽エネルギーによる障害、困難さが出てきます。真田博之演じる船長のカネダが喪われてしまう件も、その一つ。それにしても、太陽エネルギーを遮るシールドとは、一体、どんなものなのでしょうか?

イカロス2号が舞台であることから判るように、その前のミッション、イカロス1号も存在しています。そして、そのイカロス1号が、今回の物語の進行に重要な役割を果たしているんですよね。

最後の地球の雪のシーン、遠景に見たことのある建物が出てきます。その時代の地球環境が、苛酷なものになっていることを象徴しています。最後のクライマックスには、ちょっとドキドキするかもしれませんが、全般的には淡々と進む印象です。その意味では、「ディープ・インパクト」に似ているかな。

勝手な評論家