「話の着地点に迷いを感じるが、家族愛を描いた秀作」東京タワー オカンとボクと、時々、オトン マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0話の着地点に迷いを感じるが、家族愛を描いた秀作

2010年6月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

幸せ

同じ役を母娘が演じる珍しい作品。内田也哉子のゆったりした演技が、樹木希林にバトンタッチしても違和感が無いのはさすがに息があっている。笑いをとる間はさすがに樹木希林の方が上手いが、これはいたしかたないだろう。
小林薫の放蕩親父ぶりもなかなかいい。これにオダギリジョーを加えた三人家族の物語が、静かに時を刻んでいく様は、まるでタイム・カプセルを紐解くようだ。
長い時間が最後に凝縮されるのだが、この作品の着地点をどこにどうしたものかと思いあぐねているうちに2時間を大幅に超えてしまったという感は残る。とはいっても秀作には違いない。

マスター@だんだん