「嵐が5人そろったら嵐にしか見えない」黄色い涙 バラージさんの映画レビュー(感想・評価)
嵐が5人そろったら嵐にしか見えない
原作は1960~70年代に青春マンガの巨匠と呼ばれた永島慎二の『若者たち』というマンガで、1974年に『黄色い涙』のタイトルでドラマ化され(すでに同名の『若者たち』というドラマがあったため)、それを中学生時代に観て感動した犬童一心監督が映画化したとのこと。嵐が5人なのに主要人物が4人なのは原作がそうだから(なので当時主演ドラマを抱えていた松潤が脇役となったらしい)。
しかし嵐が4人(もしくは5人)集まったら、どうしたって嵐にしか見えない。犬童監督の発案なのかスポンサーの要請なのかはわからないが、この仕掛けは完全に裏目に出たんではあるまいか。他の仕掛けもいまいち不発で、嵐も含めてそもそもあまり70年代っぽく見えないのも致命的。
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