「深川で、この豆腐売るのはホネだね」あかね空 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
深川で、この豆腐売るのはホネだね
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映画「あかね空」(浜本正機監督)から。
京の豆腐を題材に、江戸を舞台として展開される人情もの。
物語の前半、京で豆腐作りの修行を積んだ主人公・永吉が
江戸の深川で店を開いた。
当初は、京からの「下りもん」という物珍しさで賑わうが、
江戸の固い豆腐に慣れている町民は、もとの豆腐に戻る。
それを言い表したのが「深川で、この豆腐売るのはホネだね」
もちろん「骨が折れる」という言葉の略だが、
「苦労する」「面倒である」という意味で「不可能」とは違う。
軌道に乗るまで時間がかかるというだけで、
「味」さえしっかりしていれば、いつか受け入れられる、と
プラスの意味で私は解釈している。
誰も歩いたことのない道を、自分を信じて進むことは、
それなりに苦労はつきもの、と割り切っているからこそ、
最後までやり通せるのだと思う。
元大リーグの野茂投手、元Jリーグの三浦カズ選手、
彼らがいたからこそ、若い人たちが安心して旅立てるのだから。
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