アルゼンチンババアのレビュー・感想・評価
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あくまでも作り物としてみて。
ごく一部の思想の持った人が見ると「最低な映画だ!!クソ男!!女の気持ちを考えろ!!」と、怒りそうな話。笑
あくまでフィクションなので、そうして見ると確かに私にもこのお父さんの気持ちが1%でも分かる気がして、自分が弱った時に甘えてしまうのかもと思った。
堀北真希の怪力、役所広司のコントロールのよさに驚いた。
『奈良美智との旅の記録』を見逃してしまい、タイトル画はどこかで見たような記憶があったのに、誰が描いているのかわからなかった。堀北真希のこねるパンも美味しそうだったので、とりあえず頭の中は“不二家のペコちゃん”でいっぱいになってしまいました。また、悪臭を放っているかのようなアルゼンチンババアと彼女の住む建物からは、なかなか臭いを感じ取ることができず、むしろパンとハチミツからイメージされる味覚のほうが勝ってしまったようです。
風変わりな女性アルゼンチンババアことユリを演ずるのは鈴木京香。手入れをしてなさそうなほどぼさぼさに伸ばした白髪まじりの髪。たしかに世捨て人であるかのようなその風貌からはババアと呼ばれるにふさわしいエッセンスが詰め込まれているのですが、設定では50歳くらいなのに、やはり若さは隠しきれない。それもハチミツ効果だと言われればそれまでなのですが、顔全体や唇の艶と髪がアンバランスなのです。それでも役所広司と並ぶと妙にマッチしていたため、よき熟年カップルぶりを堪能(?)できました。
よしもとばななの原作は読んだことないのですが(というより、彼の作品は一冊も読んだことがない)、この映画に関しては設定だけはとても個性的で、慣れてくると平凡な家族愛としてしか感じられなくなってしまう。そんな中でも、一人の人間が生きていくことの大切さと子は親があってこその存在であることが感じられる。それは鈴木京香の言葉でも感じられるし、田中直樹の言葉からも感じられ、堀北真希をほったらかしにした役所広司の態度はそれを弁証法的に検証しているかのようでもあった。妻を亡くしたばかりの男がすぐに別の女性を愛することができるかという心理にしたって、森下愛子が自分の浮気癖を棚上げした再帰的検証によって納得させられている。
などとわけのわからぬことを考えるよりも、身内の死から逃げ出したかった男にありがちな弱さを見せつけられただけ。「わかる、わかる」と共感して、独特な雰囲気を持った映像を楽しめたので満足です。カメラワークでは特に4人で囲んでラーメンを食べるシーンなんてのは印象に残りますし、舞台となったあの屋敷が脳裏に焼きついてしまいました。アルゼンチンタンゴを踊るシーンもよかったのですが、役所広司のダンスをメインにしなかったのは『Shall We ダンス?』とダブってしまうからなのか・・・音楽も周防義和だし。
美しい空や草をそのままの色を生かしてあげてほしい。
色つきフィルターで加工された映像がうざくて仕様がなかった。
美しい空や草をそのままの色を生かしてあげてほしい。
あまりの映像の気持ち悪さに途中でみるのをやめてしまった。
2011/1/20 @CS
ババアが美しすぎる
一番初めのババアが踊るシーンから違和感
ババア役がきれいすぎる…こういう変わった人、すごくわかるし思い浮かべられるけど、
それは鈴木京香じゃ美しすぎて、いきなりしょっぱなから違和感
気になったのは少年を演じてる新人俳優さんの滑舌…
いくら聞いてもわからないシーンがあって辛かった
演技はよかったのに…日本映画なのに字幕が欲しい
というか、こんな父親いたら絶対家族や親族は受け入れられないと思うけどなー
あと、脇役の演技もとっても上手でみなさんすごいけど、
なぜかキャラがたってると思えなかった
メインの役どころ含め、ぼんやりした印象
堀北真希は学生服でよく過ごしていたけど、
そのわりに全然学校に行ってる気配が感じられない
全体的にリアリティーをあまり感じられなかくて中途半端にかんじた
この映画のふわふわした雰囲気嫌いじゃないです。 映画のキャッチフレ...
この映画のふわふわした雰囲気嫌いじゃないです。
映画のキャッチフレーズ
“しあわせがじんわりと体中にしみわたる”
なんかほんと見終わったあと、徐々によかったかもって思えてくる映画。
アルゼンチンババアの作っているはちみつの効能がやばい。ほしい。
どうして、人と人は愛しあうか、知ってる?
映画「アルゼンチンババア」(長尾直樹監督)から。
鈴木京香さん扮する「アルゼンチンババア」の
インパクト強すぎて、役所広司さんや堀北真希さんが
霞んでしまうほどだった。強烈なオーラを放ったまま、
最後は、自分の子どもと引き換えに死んでいく。
そんな「アルゼンチンババア」(みつこさん)を、
セーラ服姿の堀北さんが懐かしく思い出すシーン。
「今でも思い出す、ゆりさんの言葉があります。
ねぇ、みつこ。どうして、人と人は愛しあうか、知ってる?
(自分の歴史を残したいから?)
それもあるけど、時間よ、どうか流れないでって。この瞬間が、
いつまでもいつまでも、ずっと続いていて欲しいって。
永遠に続いて欲しいって、そう願うからなの」
今までもラブストーリーは数多く観てきたけれど、
この定義に、グッときてしまったから、気になる一言。
じっくり考えると「?」と思ってしまう定義でも、
こんな「詩」的に表現されてしまうと、参るよなぁ。
題材は面白かったのに...
母を失った途端、父までも失踪してしまった娘が、けなげに生きようとしているところに、突然アルゼンチンババアと呼ばれる変人ばあさんに父が囚われてることから大きく運命が変わる話。
思春期の女子高生が両親がいないなかでも成長していく姿が美しい。キャストも堀北真希、鈴木京香、役所広司、森下愛子と多彩なのもいい。
ただ、キャストどおりに個性的なキャラクターばかりなのに、映画の中ではじけてないし、生かされていないように見えたのが大きな欠点でした。
では、どうして生かされていないのか。これは私が映画を見つつ感じていたことなのですが、登場人物に物語がないことが、その要因のように思います。
この映画は、どの登場人物が主人公なのか。それは、堀北真希ふんする女子高生の娘ではあるのですが、描く中心は、鈴木京香のアルゼンチンババアか、女子高生の父の役所広司であり、その生き方や人生を女子高生が見て大人への成長の糧とする、というのが、この映画にとって一番いい構成方法だと思ったのですが、その肝心なアルゼンチンババアと父親が描けてない、二人の人生や物語が作品の中になかったのです。
他のキャラも面白い、たとえば森下愛子の叔母さん役なんて、どこかいい加減なのに人に対しての気遣いが繊細、という特徴あるキャラなのに、映画の中で全然生きてこない。
ちょっと登場人物の感情とか心を描くのに、脚本や演出がとらわれすぎてしまったんじゃないでしょうか。正直、期待はずれの出来でした。
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