デジャヴのレビュー・感想・評価
全44件中、41~44件目を表示
冒頭のフェリー爆破には度肝を抜かれました。
「デジャヴ」とは、「一度も経験したことのないことが、いつかどこかですでに経験したことであるかのように感じられること」(三省堂・大辞林)という意味です。
この映画をご覧になれば、作品に込められた「いつかどこかですでに経験した感覚」がなぜ起きるのかが納得できることでしょう。
この作品は、紹介の仕方が難しいです。あんまり詳しく書くと、評論家の前田有一さんが書いているとおり重大なネタバレに引っかかります。だから何も知らないで見る方がいいと思います。
まず100億円かけただけに、冒頭のフェリー爆破には度肝を抜かれました。女の子が海に墜ちるのかしらんと思いきや、予想よりスケールがでかかったですね(^^ゞまた一風変わった超時空的なカーチェイス(これ以上言えません!)には、ノーマルなカーチェイスのシーンよりもハラハラドキドキしました。音楽もシーンの緊張感を煽り、スピード感ある映像をより引き立てていました。
主演のデンゼル・ワシントンは淡々とクールに捜査官役を演じていましたが、それでも一人の女性を助けたいという優しい人間味を感じさせました。これもなかなかよかったです。
この手の作品には、イルマーレのように過去と現在の間に矛盾が起こりやすいものです。その辺は、すごく緻密に現在と過去の間で伏線が張られていて、ラストシーンでああそうだったのねと思いました。ついつい時間とは?、運命とは定まったものなのかとチョット哲学してみたくなりますよ。
このストーリーなら続編もアリでしょうから、続編にも期待したいですね。
いつもどおりのブラッカイマー映画
見事な映像だった
ニューオリンズの早い復興を望みます。
舞台は、ハリケーン カトリーナで壊滅的な打撃を被ったニューオリンズ。2006年2月28日のマルディグラの日、海軍水兵・退役兵・家族が乗ったフェリーが、突如大爆発するところから物語は始まります。これから書くことには、ちょっとネタばれありなので、作品を見ていない方はご注意。
主人公のATF捜査官ダグ・カーリンを演じるのは、デンゼル・ワシントン。ATFとは、日本ではあまり有名ではありませんが、アメリカの連邦捜査機関でアルコール・タバコ・火器・爆発物取締局。名称に含まれる連邦犯罪を管轄としています。主人公が、何故有名なFBIではなくATFであることとか、また、舞台が映画で描かれることが少ないニューオリンズであることは置いておくとして、『デジャブ』と言うタイトルから想像されるストーリーとは、ちょっとイメージが異なる内容です。はっきり言って、あれはデジャブじゃ無いですよ。サスペンスなのは間違いありませんが、ある意味SFにもなっています。
見終わってみて、何となくスッキリせずに、私的にはちょっと不満。これは果たしてSFなのか、サスペンスなのか。ちょっとどっちつかずな内容と思いました。もう少し、どちらなのか、はっきりとさせた方が、見終わった後もっとスッキリしたと思います。大体、あの得体の知れない装置が何とも胡散臭い。それが一番の不満です。とは言うものの、得体の知れない装置をつけてダグがカーチェイスをするシーンは、ハラハラドキドキ。実際あんなふうに見えたら、私は車の運転なんてとっても出来ません。時間をテーマにする内容なので、物語全般には、過去と現在を結びつけるような伏線が、沢山ちりばめられています。
この映画の撮影は、ハリケーン・カトリーナが、ニューオリンズを襲った直後。映画の端々に、被害に遭ったニューオリンズの街並みが見て取れます。実は、私自身、マルディグラの時期にニューオリンズに行った事があるのですが、あの美しい街並みが壊滅してしまったと言うのはものすごくショック。あ、マルディグラというのはカーニバルで、ニューオリンズの街全体がお祭り一色になります。特に夜のパレードがキレイです。まぁ、私の個人的経験はおいて置くとしても、そう言う経験があるので、別の意味で、映画に見入ってしまいました。ニューオリンズ、早く復興すると良いですね。
全44件中、41~44件目を表示



