劇場公開日 2007年3月10日

「アフリカに独裁は絶えないのか。。」ラストキング・オブ・スコットランド 旅人さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0アフリカに独裁は絶えないのか。。

2013年11月13日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

主人公は幸運だったのか、不運だったのか。

序盤、アミン大統領に気に入られ、驚くくらいの厚遇を受けるあたりは羨ましく思えた。
しかし、それは大統領の未熟さゆえ。そのことが後半の緊張となる。

内容は、変わりつつあるアフリカの悪しき記憶と、繰り返されている悲劇。

ただ、この作品を特別にしているものはアミンを演じるフォレスト・ウィッテカーの演技だろう。
権力におぼれ、独裁に走るアミンはまさに悪しき政治の象徴であり、その姿をみごとに演じきることで、この映画が緊張感があるものに仕上げている。

この映画にとって、アミンという独裁者がすべてであり、彼を演じ切ったフォレスト・ウィッテカーがすべてと言える。

旅人