「アフリカに独裁は絶えないのか。。」ラストキング・オブ・スコットランド 旅人さんの映画レビュー(感想・評価)
アフリカに独裁は絶えないのか。。
主人公は幸運だったのか、不運だったのか。
序盤、アミン大統領に気に入られ、驚くくらいの厚遇を受けるあたりは羨ましく思えた。
しかし、それは大統領の未熟さゆえ。そのことが後半の緊張となる。
内容は、変わりつつあるアフリカの悪しき記憶と、繰り返されている悲劇。
ただ、この作品を特別にしているものはアミンを演じるフォレスト・ウィッテカーの演技だろう。
権力におぼれ、独裁に走るアミンはまさに悪しき政治の象徴であり、その姿をみごとに演じきることで、この映画が緊張感があるものに仕上げている。
この映画にとって、アミンという独裁者がすべてであり、彼を演じ切ったフォレスト・ウィッテカーがすべてと言える。
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