「カリスマが独裁者となるまで」ラストキング・オブ・スコットランド いたかわさんの映画レビュー(感想・評価)
カリスマが独裁者となるまで
実在したウガンダの大統領アミンが次第に独裁者になっていく様を、若きスコットランド人主治医の目線から描いた作品。
初めはウガンダの国民のためを思い行動していて、独裁者になるなんて思ってもなかったんだろうなぁ。
そのカリスマ性から演説で人々を魅了する様は圧巻だった。
しかし、暗殺未遂等、次第に周りを信じることができなくなり、虐殺、粛清とユーモアに富んでいて、優しかったアミンが独裁者として暴走していく様は怖かった。今作でも言っていたが、暴力には暴力。当時のアフリカは(今もかも)この精神が根付いてしまっていたんだなと思った。
そして温厚なイメージのあるフォレストウィテカーがアミンを演じたことで更にギャップを感じ、恐怖が増した。
軽はずみで行動してしまった、ギャリガンのしたことは自業自得だが、気付いたらウガンダの暗部にどっぷりと浸かってしまい抜け出せなくなったのはさすがに可哀想に感じた。
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