今宵、フィッツジェラルド劇場でのレビュー・感想・評価
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ギャリソン・キーラー自作自演
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ミネソタ州セントポール1910年建築のフィッツジェラルド劇場で行われているラジオ公開番組『プレイリー・ホーム・コンパニオン』の最終公演のステージと裏側で起こる奇妙な出来事を25曲ものオールド・アメリカン・ソングに乗せてお届けする奇妙なティストのミュージカル映画?(コメディタッチかと思えばホーラーっぽさもありハチャメチャな群像劇なので仕分け不能)。
ギャリソン・キーラーは、実際の人気ラジオ番組『プレイリー・ホーム・コンパニオン』のホストだが自身の番組への思い入れが高じて、自ら企画・脚本を書いて映画化を大ファンの巨匠ロバート・アルトマン監督に懇願して実現したという。
実際の脚本を見てみたいがシナリオは本業ではないのでおそらく俳優のセリフはアドリブに委ねたのだろう、ステージ・シーンは流石だが楽屋話はどうでもいい世間話がだらだらと雑音のように流れるので閉口した。白いトレンチコートの女は事故で死んだ番組のファンで天国からの死者の御迎え役らしいのだが突飛すぎて出演意図が分からない、ホラーっぽさでスパイスを利かせたかったのだろうか。メリル・ストリープもカントリーまで歌って妙に入れ込んでいたが役柄というより尊敬するアルトマン監督との仕事が嬉しかったのだろう。カントリーやフォーク、ゴスペルとアメリカン・トラディショナル・ソングのファンからしたら垂涎物の映画だろう。歌前にギャリソンが張り切る提供CMのくだりは本人にしてみれば自慢の見せ場なのだろうが妙にチープ感を誘うのでほどほどにしておいて欲しかった。
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