「もし、土屋アンナが花魁だったら?」さくらん りりまるさんの映画レビュー(感想・評価)
もし、土屋アンナが花魁だったら?
6年ぶり2回目の鑑賞。
初回はかなり衝撃を受けましたが今回はさほどなく、もし土屋アンナが花魁だったら?の世界だな〜と思いながら楽しめました。
実際は史実とはかなり違うのだろうけど、本当にこんな吉原だったかもという感覚を持てておもしろかったです。
遊女でも普通に恋してしまうところに悲しさを感じたり。いつの時代も女は好きな男に弱いな。どんなに強そうな女でも変わらないなぁ、と。
アンナ花魁の花魁らしくないアンナ節が効いてるところが若い女性を魅了すると思います。初回鑑賞後の昔の私もそうでした!笑
清次(男の世話役)との関係が、恋愛なのか憎まれ口を言い合う仲なのか、そこにずっと注目して楽しめました。
強い(ヤンキー系)遊女、蜷川実花を好きな人を裏切らないので、それらが好きな人は大満足の内容です。
BS朝日
1回目 <2013/12/27 ☆4.5 夢の世界>
色彩鮮やかで映像が本当にきれいでした。
遊郭をこの華美な映像によって、さらに非現実で夢のようになっていて引き込まれます。
宗次郎にはすっかり騙されました。本当にきよ葉のことを思ってたと思ったのに…。でも、部屋に乗り込まれたとき、ひとりさっさと逃げた時点でこれは嘘だなと。その後、きよ葉が足抜けして宗次郎に会いに行ったときの宗次郎の笑顔で宗次郎という人が理解できた気がします。自分が10代だったら、その笑顔の意味を理解出来てなかっただろなと思いました。
妊娠が分かって出産したら殺されると断言されても堕ろさないと言ったきよ葉はかっこよかったです。
ラストは意外でしたが、こんなに強いきよ葉なら生き抜けるだろうなと思いました。
花魁3人の中で菅野美穂さんが一番好きです。佳乃さんの花魁は佳乃さんと思えないくらい別人になりきっていて、すごかったのですが、意地悪なせいか興味が持てませんでした。佳乃花魁の最後もなんでそうなったのかよく分からず…。
吉原で生きていくしかなかった女性を見て女性の悲しさを感じました。
でも、吉原の女の意地をものすごく強く感じて過酷な状況で生きていく姿はかっこよかったです。