さくらんのレビュー・感想・評価
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美しい花と女
原作漫画『さくらん』(著者:安野モヨコ)はイブニング’01年9月号、 ’02年1月号、2月号、4月号、6月号、8月号、12月号、 ’03年1月号~5月号、7月号に掲載され、 ’03年11月にコミックとして収録された。
背景も人物も芸術的で独特な絵で、コマ割りのセンスの良さ、セリフの配置もストーリーも抜群にカッコいい漫画。
映画化は、監督:蜷川実花さん、脚本:タナダユキさん、音楽:椎名林檎さん、主演:土屋アンナさん、カッコいい女性が勢ぞろいして製作され’07年に劇場公開。
プロとして活躍する女性たちによる、プロとして活躍する女性たちの映画。
隅々まで芸術的であり、かつ女性的な作品である。
自由になりたいのは自分だけではない。
幸せイコール自由というわけでもない。
漫画が原作なので時代考察より人間の感情やファッション、人が作りだす美しさと自然がつくりだす美しい女と桜を見る作品。
シナリオが単調
シナリオが単調で見ていて驚きがない。
途中で飽きてくる。遊郭の話によく出るようなストーリー展開で先が予測できるうえに抑揚がない。土屋アンナの演技が他の演者に比べてあまり上手ではないのでだんだん冷めてくる。遊女が暮らす日常を描きたかったのは分かるが、日常の風景が長すぎて対比する遊女、花魁の荘厳さがあまり伝わらなかった。最後の展開もうーん…といまひとつ。最初から最後まで引き込まれるシーンは展開の力ではなく単発の美術の美しさだけだった。
良かった点としては衣装、セットの美術が素晴らしい。あの遊郭、遊女の世界の妖艶さをビビッドに美しい表現ができるのは蜷川実花ならではのものだろう。しかし、映像にするとつまらなくなるのでは本末転倒。ストーリーが面白くなければ蜷川実花は写真の方が良いと思ってしまった。
壮絶バカ映画の金字塔
映画は写真じゃないから、一枚絵に何の色彩を盛り込もうがダメなものはダメなんだよね。撮影や編集にはそれなりに優秀な人が集まっているのに、ここまで救いようのない駄作にしてしまう才能って本当に不思議。蜷川実花にあるのは、「映画の才能は片鱗もないことに気づかない才能」だけだよ。蜷川実花の作品って、ボストンやニューヨークではこてんぱんに嗤われてます。
写真と映画
公開当時からいわれていた通り画面の一枚一枚が色がパキーっとしてデザイン的でキレイ!
これは時代考証とかいうのはヤボだろうな。
しかし、菅野さんと土谷アンナさんはどうかな…。
お人形さんのようにキレイですが。
ぞくうっとするような色気も感じないし。
というかそこが出てないとダメじゃない?!
女の業的な世界を描きたいのではないのですか?
花魁ってバカ高いお金を何度もはらってやっと馴染みになる高い女です。その辺にいそうなヤンキー娘に高い金何度も払って通う気には私にはなれません。
写真家の撮る映画ってどうも画はキレイなんだけど人間が描かれてない感じがするんですが。だいぶ偏見かなあ。
それにPVを観てる気分になるので歌詞アリの曲は頻繁にいれないほうが良くないだろか。
世界観にのめり込むには勇気がいる
現代的過ぎる音楽が映像とミスマッチで、映画の世界に入り込めません。
アンナさん、演技下手すぎです。
全く接点はないのですが、私は名取裕子さん主演の「吉原炎上」が大好きでつい比べてしまいました。
特に花魁道中は安っぽい。
テレビで見ましたが、映画館に行かなくてよかったです。
蜷川さんの写真は好きだし。アンナさんもモデルとしては嫌いじゃない。
椎名林檎さんの音楽も一時好きだったし・・・。
映画というジャンルに首突っ込むのが良くなかったんじゃないでしょうか。
★極上のアート作品★ 蜷川ワールドの映像美 × 土屋アンナの妖艶さ × 椎名林檎の鬼才
蜷川実花監督の
映画デビュー作『さくらん』
映画監督としての実力を世の中に知らしめた作品
私は大昔から蜷川実花さんの写真のファンだったので
公開をとてつもなく心待ちにしていた人間のうちの一人です
結果
映像の世界で2D(写真)を極めている人が
3D(映画)の域でも
これほどまでに世界を圧倒してしまうのかと震えた
想像をはるかに裏切られた衝撃作だった
極上で圧巻の映像美
原色やゴールド・ハイコントラストがバキバキ使われていて
もう目が痛すぎるw
(誉め言葉です!!それが欲しいの♡たまらない♡)
金魚・桜・襖・障子・装飾・着物の柄など...
芸術の極み...とにかく綺麗!!!
さすがを通り越して感服・眼福...
実花さんの写真は1枚でもストーリーが凝縮されているけど
そのアート作品が延々と2時間も続いていく
こんな桃源郷連れて行ってもらっていいんですか???って感じ
ストーリーもちゃんとしてて
メッセージにも共感できる
華やかな世界の裏側で
酷すぎる現実に
ボロボロになりながらも
何度も立ち上がり
それでも1度きりの人生を
自分らしく力強く生きていく
女性としてのカッコよさに堪らなくぞっこんになる
そして
菅野美穂や木村佳乃の大胆で美しい濡れ場は
女の子の好きを知り尽くしていて
女が惚れる女♡蜷川実花さんだから
引き出せてたんじゃないかと確信
世の中的には
鬼滅の刃の遊郭編が放送された直後
いま改めて観たくなる
何年経っても色褪せない超超超名作です♡
来月の新作映画 ホリックxxxHOLiCも
楽しみすぎるー♪
刺されたと思った永瀬正敏。秘剣“鬼の爪”で返り討ちじゃ!
「今日からお前の名前は・・・千じゃ!」と、夏木マリの声が一旦湯婆婆と重なると、最後まで湯婆婆にしか見えなくなる。するとハクは安藤政信なのか?彼もまた名前を奪われて捕らわれの身となったのかもしれない。などと考えているうちに、カオナシはいつ出てくるんだという期待とともに、土屋アンナが妖怪に変身するんじゃないか妄想してしまいました。
吉原だとか花魁の世界を描いた映画は80年代に多かったような気がするのですが、21世紀に入り、新しい感覚で描かれたとしても、結局は五社英雄の世界と同じだ。巨大なセットが色彩感覚豊かな美術重視のセットに変わっただけのこと。むしろ、2年前のハリウッド製作の『SAYURI』のほうが、時代考証だとか不自然さのほうが大きく感じられ、ある意味新鮮に感じるのです。
この『さくらん』の監督は写真家の蜷川実花。カメラアングル、徹底した金魚のイメージ、そして彩度を自在に操って吉原内と外の世界に絶妙なコントラストを生み出している点など、美術的には評価も高くなるが、ストーリーや演技などの動きが必要な部分は全く面白味がない。繊細な心理描写が描ききれてないように思いました。不思議と濡れ場だけは見事に撮ってあったけど・・・後ろから乳を揉みしだかれるのが好きなのかもしれません。
豪華な出演陣もエンドロールで初めてわかったくらい、無駄な使い方。もちろんメインの俳優たちは楽しめたのですが、土屋アンナにしてもヤンキーぽい口調以外は上手くないことがわかってホッとしました。男優では安藤政信がよかったですね。いつもはひいき目に評価していた成宮寛貴のひきつった笑いは微妙でした・・・
【2007年2月映画館にて】
花魁は難しいと思う
安野モヨコ、蜷川実花、土屋あんな、椎名林檎
という最強タッグの花魁映画
蜷川ワールド全開の色彩美🌸
だけど土屋あんなの演技力が追いつかず
話も中弛み
花魁言葉って独特だからやっぱり演技力は必要。
木村佳乃や椎名桔平、安藤政信の演技は
さすがの締まりがあって良かった
別の映画だけど過去に花魁を演じて印象的だったのは
中谷美紀と葉月里緒奈
花魁としてしか生きていけなかった女の悲しさと強さと
美しさが凄まじいよ。
見所は土屋アンナのみだった。 しかし、露出は大胆さも過激さも消極的...
見所は土屋アンナのみだった。
しかし、露出は大胆さも過激さも消極的で失望した。
菅野美穂と木村佳乃の見せ場も物足りなく、それを越えてない土屋アンナは攻めてない感があった。全体的な描写に世界観の押し付けを感じた。
土屋アンナは十分に魅力的だった。
とりあえず
昔話題になった時見なかったのでとりあえず見た。
この人にしかできない派手なキャストとセットと衣装には釣られてしまう。なぜこの良さを生かす研究をしないのかなぞ。しかしこれでも新しい映画よりは見れるストーリー。
新作が出る度に話題になってるし見ておくのもこれも勉強。
原色と自然色
いきなり吉原の赤い壁の街並みで観客を取り込む作戦は上出来。随所で観られる花魁の着物や帯、かんざし等の装飾品、襖絵や豪華な調度、金魚など、原色や大きな図柄で観るものを圧倒する。これだけ見ていても面白い。それでいて、ラストは桜並木と菜の花畑の自然色。吉原という色街を抜けたことの象徴か?
土屋アンナのヤンキーな花魁は面白かった。彼女の個性が色使いでさらに映えていた。
ザ・蜷川ワールド
写真が好きでどんな映画になるのかとワクワクして鑑賞。写真と同じく独創的な世界観を表現するのに、吉原遊郭というなんともハマり役な舞台をデビュー作にもってくるのが、なんともこの人らしい。映像美とエロティシズムという蜷川実花の世界観を存分に楽しめました。
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