「英国シーンもチープなものでなく本格的なものでした」長州ファイブ あき240さんの映画レビュー(感想・評価)
英国シーンもチープなものでなく本格的なものでした
長州ファイブ
2007年公開
地元の偉人などを取り上げて映画にするという地域創生の取り組みは素晴らしいと思います
本作のように地元の行政や企業の資金面などの協力を得られますし、なにより、地域の誇りを外には広く知らしめ、ひいては観光振興にもなり、内には地元の人々を長く奮起させる生きたお金の使い方になると思います
観て良かったと思えました
幕末ものが好きな方に、幕末のアナザーストーリーとしてお勧めできます
本作の描く同じ時期、京都では新撰組が活躍していたのですから
山口県の英雄長州五傑の映画です
明治の文明開花の各分野の父となった五人の長州藩士のことです
井上聞多(馨)外交の父
遠藤謹助、貨幣の父
山尾庸三、工学の父
伊藤俊輔(博文)内閣の父
野村弥吉(井上勝)鉄道の父
彼等が攘夷が盛んな幕末の1863年に長州藩から幕府には秘密で英国に留学したことを描いています
冒頭は攘夷運動の高まりの説明として1962年の生麦事件、品川の英国公使館焼き討ち事件から始まります
前半は攘夷に疑問を感じて出国するまでを描き、後半は、英国への航海と英国での日々を、描いています
英国シーンもチープなものでなく本格的なものでした
英国シーンは、松田龍平が演じた山尾を主人公にして描かれます
工場で働く聾唖の英国女性エメリーとのほのかなロマンスにはシェットランド地方の雄大な光景も挟まれます
エメリーを襲った暴漢を、山尾が剣術の腕前で棒きれを振るい撃退するシーンは松田龍平がカッコ良く引き立っています
物語は明治元年(1868年)山尾の帰国を持って終わります
どこからどこまでがフィクションかは分からないですが概ね史実に即しているそうです
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