「Casino Royale」007 カジノ・ロワイヤル もんさんの映画レビュー(感想・評価)
Casino Royale
007シリーズ第21作
『カジノロワイヤル』
6代目ジェームズ・ボンド役はご存知ダニエル・クレイグ。
当時、彼が新ジェームズ・ボンド役と発表された時は物凄い不評だった。
確かに、ピアース・ブロスナンの後だったから余計にバッシングを受けただろう。
だが
彼の演技は素晴らしかった。
まだ諜報員として未熟だった頃のボンドを見事に演じきっていた。
ストーリーは(先ほど書いたが)ボンドが00に昇格して最初の任務をこなすまでの姿、そしてそれを通してどうボンドが変わっていくのかが描かれる。
舞台を9.11以降の時代に移し、現代版の『カジノロワイヤル』ということになり、登場人物の設定も改変されていた。
さらに
今までの007と違って、人を殺す事に苦悩し、葛藤するような人間味溢れるリアルなボンドへと変貌を遂げた。
時代や人物だけでなく、アクションもリアルになった。
過去の作品はパンチや投げ技一つで、敵をバッタバッタと倒していったが、本作はなんと血まみれになりながらあの手この手で殺していくのだ。
内容もリアリティを増し、悪役も現実味を帯びたキャラクターになった。
『女王陛下の007』同様、恋にのめり込む姿は見ていて面白かった。
初めて愛した恋人ヴェスパー。本作で彼女はボンドに大きな影響を与える事になる。それは、こうして字で見るより映画を観た方が早いだろう。
007新シリーズ第1作
『カジノロワイヤル』
任務をこなす中でさまざまな事を学び、傷つき、成長していく姿を見るのはとても面白かった。素晴らしい。
ダニエル・クレイグが演じた『007』の中で、(決めるのはまだ早いが)本作は最高傑作ではないかと思う。
文句無しの
5.0で