「ジェームズ・ボンドが007になるまでの物語‼️」007 カジノ・ロワイヤル 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)
ジェームズ・ボンドが007になるまでの物語‼️
これは007の新しい時代を切り開いた6代目ダニエル・クレイグによる名作ですね‼️数ある007作品の中でも5本指に入る作品だと思います‼️殺しのライセンスを得たボンド‼️ある犯罪組織の資金源を調査するうち、テロリスト支援専門の資本家ル・シッフルの存在を突き止めたポンド‼️ル・シッフルが「カジノ・ロワイヤル」で大勝負をするらしいと知ったボンドは、英国財務省のお目付役ヴェスパー・リンドとともに、ル・シッフルとの大一番に挑む・・・。金髪碧眼でアメリカ人が演じるボンド‼️とにかくクレイグ版ボンドがホント魅力的で、それまでの華麗にスマートにロマンチックで大人なボンドたちとは違い、何とか一人前になろうと向こう見ずでチョット生意気なボンドが、肉体的・精神的に成長していく姿に、感情移入当然‼️思わず応援したくなる‼️あんまりボンド映画ではないことです‼️モノクロで描かれるボンドにとって初めての殺しのシーン‼️建設現場である高所での追っかけ‼️めまいがします‼️空港での追跡もかなりリアルでハードです‼️かと思えばカジノでのル・シッフルとのポーカー対決‼️この見事な心理戦は洗練された007映画の味わいですね‼️悪役ル・シッフルに扮するマッツ・ミケルセンのカリスマ的存在感もたまりません‼️そしてヴェスパーとの本気モードの恋愛‼️ここまでボンドが一人の女性を愛するのはトレイシー以来でしょう‼️このヴェスパーに扮するエヴァ・グリーンがかなり魅力的‼️ボンドがポーカーを中断してわざわざキスしに行くシーンなんて、思わずうなずいてしまう‼️ホテルのシャワーでボンドとヴェスパーが水に打たれるシーン、海岸でのラブシーン、水没するベニスの家屋での悲しいラストまで、忘れられない余韻を残してくれます‼️そしてラストの名セリフ「ボンド、ジェームズ・ボンド!!」‼️この作品の公開当時、「ボーン」シリーズのリアルな作風で、スパイ映画の王者の座が危うかった007映画にとってのホント救世主‼️