「見たいが詰まっている」007 カジノ・ロワイヤル サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
見たいが詰まっている
もう、最っ高。たまらん。ようやく007シリーズを見始めたわけだが、今までなんで見てこなかったんだと後悔。しかしながら、これ以上面白いものに出会える気がしないのだが笑 好きな俳優もいっぱい出てたし、個人的には大満足。
007シリーズ初参戦の私にとっては、若干難しかったかな。しかしながら、話の展開は分かりやすく、一切飽きさせない最高密度の脚本。もうかれこれ16年前の映画なのに、少したりとも色褪せてない。なんなら、16年経って、ワインのように深みが出てきている。こういう作品こそ、名画座とかで見たいんだけどな。
愛おしきマッツ・ミケルセンが出演しているなんて、知らなかった。もう言うことありません。血の涙を流す、というなんとも分かりやすいキャラクター像と彼の冷酷さがマッチ(・ミケルセン...すまん)。もっと見たかったよ、彼の活躍ぶりが。そこが惜しい。ファンタビのグリンデルバルドの原点はここだったのね。
ジェームズ・ボンドという男が全然完璧ではないというのが、このシリーズが愛される理由なんじゃないかと勝手に推測。歴代ボンドがどういったキャラなのがは分からないけど、ダニエル・クレイグとの相性が想像以上にいいことは確か。感傷的で人妻好きで大胆で破壊的。でもやっぱりカッコイイし、結構人間味があって魅力的。ダニエルの美しき瞳がまた見とれさせてしまうのです。
ナイブズアウトとは真逆のキャラクターで、ギャップを楽しむのもまた一興。グラス・オニオン配信前にのこり4本も見たいところ。この映画が面白すぎて、逆にこれからが思いやられますが笑
今晩は
今作は、個人的にはグレイグ・ボンドの最高作(の一つ)だと思っています。それは、北欧の至宝(誰が銘打ったかは知りませんが、最高の褒め言葉ですよね)マッツ・ミケルセンが演じた、ル・シッフルとのポーカーのシーンと悪役のル・シッフルの存在感ですよね。
血の涙を流すって・・。そして、ボンドに対する男だったら”それは止めて!”の拷問シーン。
その後に観た「アナザー・ラウンド」の資料に載っていた、ガチガチに緊張した日本人映画ライターに対し、マッツ・ミケルセンが笑いながら言った”あの、シーン、最高っしょ。”という言葉。
良い人だなあ・・。あんな、イケオジになりたいとマジに思っているNOBUです。(道は、険しい・・。)では。返信不要ですよ。