劇場公開日 2006年12月23日

「とろけそうなくらいの暖かさ」酒井家のしあわせ Don-chan(Daisuke.Y)さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5とろけそうなくらいの暖かさ

2024年4月17日
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鑑賞方法:DVD/BD

カメラワークが落ち着いている。
シチュエーションもセリフも自然で違和感がない。
多感な時期の14歳の男の子が主役で、家庭と学校でのエピソードを丁寧に描いている。
意外な展開に驚かされる。
死に言及する場面が多いのに、決して暗すぎることのない作風。
ツグオの部屋に来た女性中学生(谷村美月)の溶け出した白いアイス(ああ、おちる、おちる、おちる…あっ!)をツグオが下から舌でペロリン・・・の瞬間の女の子二人(それを見てしまった妹も含む)の顔が印象的。
それをクルマの中で回想して男の生理現象が起こる(大人の階段を登り始める)ツグオの表情に、頼もしさを感じる。
冷たいようでいて、なんだかんだで暖かさ満載の作品。

Don-chan