「【”とくべつなブタ。そして奇跡は起きる。”E・B・ホワイトの名作児童文学を実写化したファンタジー。生物の生と死の定めを優しいトーンで描いた作品。】」シャーロットのおくりもの NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”とくべつなブタ。そして奇跡は起きる。”E・B・ホワイトの名作児童文学を実写化したファンタジー。生物の生と死の定めを優しいトーンで描いた作品。】
■エラブル家の農場で10匹の子豚が生まれるが、そのうちの一匹ウィルバーが間引きされそうになるのを、ファーン・エラブル(小さな可愛いダコタ・ファニング)の願いで向かいのザッカーマン農場に引き取られる。
やがて、ハムにされる運命だと知って怯えるウィルバーに、心優しき蜘蛛のシャーロットがハムにされないよう守ってあげると約束する。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・E・B・ホワイトの名作児童文学「シャーロットのおくりもの」に、こんな素敵な実写映画版があるとは知らなかった。
・驚くのは、動物たちが夫々キチンと名前が有り、個性も有り、喋る所である。所謂、キャラ立ちが良いという事である。
・ネズミの巣穴の中のシーンなども、実に興味深いし、良く出来ている。
・メス蜘蛛のシャーロットが春生まれのウィルバーが、ハムにならないように考えて作った巣に書かれた”とくべつなブタ”という文字が観光名所になり、その後も”さいこう””ぴかぴか””ひかえめ”などの文字を書き、村の人々はウィルバーを特別なブタとして表彰するが、一方卵を産んだシャーロットは、息を引き取る。
・けれども、ウィルバーはその卵袋を口に入れてザッカーマン農場に戻り、その袋から可愛い多数の蜘蛛が生まれて、風に乗って飛んでいくのである。
3匹は、ウィルバーのいる農場に残るけれどね。
<今作は、そんな奇跡を経験した村の人達が、少しだけ心が優しくなるという所で終わるのである。
今作を観て、そんなことなら肉が食べれないじゃないか!等と思う人もいるかもしれないが、この作品は幼い子たちに、動物にもそれぞれ個性が有り、その命を頂く尊さと、訪れる死をファンタジックに伝える物語なのだから、余り杓子定規に考えてはいけないと思うな。>