「君はここで生きていくんだ。」手紙 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
君はここで生きていくんだ。
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映画「手紙」(生野慈朗監督)から。
兄が、あるきっかけで強盗殺人をしてしまったことで、
弟である主人公が、世間の冷たい視線を浴び続け、
さらに、これでもかと言うくらい差別を受ける。
「兄貴がいる限り、俺の人生はハズレ。そういうこと」
と気持ちは荒び、差別のない場所を求めて彷徨い歩く。
そんな彼に、厳しいが、かつ真剣な態度で接してくれた
会社の会長がいた。
網に入ったミカンを食べながら、まずは
「差別は当然なんだよ」と現実の話しを切り出し、
「差別のない場所を探すんじゃない」と前置きをして
「君はここで生きていくんだ」と諭した。
いつまでも逃げているんじゃない、
いつまでも兄貴のせいにするんじゃない、
君のことを真剣に心配してくれる人のためにも、
今の現状を受け入れて、差別のあるここで頑張るんだ、
そんなことを言いたいのかな、とメモをした。
辛い現状から逃げることは容易いけれど、
それではいつまでも逃げ続けることになる。
この映画のワンシーンだけでなく、
いろいろな生活パターンで使える台詞として残したい。
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