劇場公開日 2006年8月12日

「犬と熊さん」狩人と犬、最後の旅 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0犬と熊さん

2019年5月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 森林伐採のおかげで年々動物が減っていく現実のため自給自足の生活もままならない。の暮らしに慣れてしまっていると、とても生活できないだろうと感じてしまう。

 夏には川をいかだで下り、冬は犬ゾリで颯爽と氷原を渡る。町へ出ては狩猟した動物の毛皮を売って暮らしている。そんなある日、愛犬が死んでしまう。今年こそは引退するぞと心に誓うノーマン・ウィンター。友人からシベリアンハスキーの子犬を貰い受けるが、アパッシュと名付けられたこの犬はレースにも向かないどうしようもなくダメ犬に思われた・・・

 このトラッパー。動物を狩っているのだから自然破壊に繋がると考えがちだけど、全く逆。彼らがいないと生態系もくずれてしまうらしい。森林伐採などの人間による開発のほうがずっと自然破壊をしているのだ。

 予告編を何度も見ているおかげで、氷の張った湖に落ちてしまう場面や、がけを滑り落ちてしまう山場にも驚かされなかった。元々、ノーマン・ウィンターとその妻本人を主人公にしているので、ドキュメンタリー風でありながら、無理にストーリーを持たせている。ここがどうも心の琴線に触れなかったようです。どうせなら多くを語らないノーマン・ウィンターを淡々と撮り続けてくれたほうがよかったのではないでしょうか・・・

 とはいえ、ロッキーの自然と人間、そして小動物の生命力にみなぎる映像には癒されました。彼らは熊とも仲良しだったのかもしれませんが、最近自宅の近くでも発見されたようで、個人的にも熊さんとは仲良くしなければならないなぁ~と思いました。

kossy